検索
Close this search box.

雨漏り調査会社とは?調査方法・費用目安・選び方のポイントを解説

雨漏り調査会社とは?調査方法・費用目安・選び方のポイントを解説

雨漏り調査会社は、気候変動による様々な災害を背景に、必要性が高まっています。

ユーザーは雨漏りの適切な処置のために、適切な雨漏り調査会社を探す必要がある一方で、業者の選定基準がわからないという声も。

本記事では、雨漏り調査会社の基礎知識とともに、雨漏りの調査方法や相場を解説します。

雨漏り調査会社を選ぶときのポイントも、あわせてご覧ください。

雨漏り調査会社の基礎知識

雨漏りは、雨水が建築物のどこかから漏れ出して、家に侵入することです。

雨漏りの原因は多様なため、調査は専門業者に依頼するのが確実。

本章では、雨漏り調査会社の基礎知識を解説します。

雨漏り調査会社選びに必須な内容となるため、必ず押さえておきましょう。

なお、雨漏りの原因は「雨漏りの原因とは?調べ方のポイントや発生後の注意点も解説」で詳しく解説しています。

1.雨漏り調査会社はおもに2種類

雨漏り調査会社は、一般住宅向けと事業者向けの2種類があります。

下記の通り、サービスの対象となる建物が異なるため、業者を選ぶときに間違えないよう気をつけましょう。

  • 一般住宅向け:おもに戸建て住宅を対象とした雨漏り調査を実施。
  • 事業者向け:戸建て住宅を対象にする場合もあるが、メインはオフィスビルやスーパーなど。高所作業にも対応しており、幅広い事業者向けの雨漏り調査を実施。

アパートやマンションに住んでいる場合は、建物の管理者に雨漏り修理を依頼して、連絡を受けた事業者向けの雨漏り調査会社が対応するのが一般的です。

対して、戸建て住宅に住んでいる場合は、雨漏り調査会社に直接連絡して対応を依頼します。

2.多くの業者は雨漏り調査・修理に対応

雨漏り調査会社の多くは、雨漏りの調査から修理までを一貫して提供しています。

なぜなら、サービスを一貫して提供することで、調査と修理の連絡調整がスムーズかつ的確になるためです。

雨漏り調査会社を利用する場合は、基本的に調査から修理までを一貫して依頼すると考えて良いでしょう。

ただし、中にはコストパフォーマンスやスピードを重視して、調査のみ・修理のみといった業者もいます。

調査のみ・修理のみと、単体のサービスを提供している業者を選んだ場合は、業者選びの手間が単純に倍になることも。

雨漏り調査から修理までを、一貫して対応できる業者を選ぶことで、効率的に雨漏りに対応できます。

雨漏り箇所を特定可能な5つの調査方法とは?

雨漏りの調査方法は、原因や建物の違いによって使い分けます。

雨漏り調査会社によって、得意とする調査方法が異なるため、業者を選ぶときの基準のひとつとして覚えておくのがおすすめです。

方法1.最も基本的な「散水調査」

散水調査とは、その名の通り、雨漏りの原因と思われる場所に散水して特定する方法です。

散水調査は目視調査(目で見て雨漏り箇所に目星をつける調査)とセットで行われるケースがほとんど。

まずは目視で原因を特定して、散水調査で確認することで、調査の精度を向上させるという訳です。

散水調査はDIYが可能なため、安全を確保できた場合は、実施してみても良いでしょう。

散水調査のポイントは「雨漏りの応急処置を解説!自分ですぐにできる簡単な方法とは?」の下部 に掲載しています。

方法2.コンクリート造の建物向け「ガス調査」

ガス調査とは、人体に影響のない炭酸ガスやヘリウムガスを利用して雨漏りの原因を特定する方法です。

雨漏り箇所からガスを注入すると、雨漏りの原因になっている箇所からガスが漏れだします。

ガスが漏れている箇所は、ガス検知器で特定して、雨漏りの原因を突き止める仕組みです。

ガス調査は、目に見えないような細かいひび割れにもガスが浸透するため、素早く原因を特定できます。

ただし、作業スペースの確保が必要になる上に、費用が割高になる傾向がある点に注意が必要です。

方法3.比較的安価な「電気抵抗調査」

電気抵抗調査は、乾いた状態で電気を通さない木・コンクリートの性質を利用した方法です。

電気抵抗調査のメリットは、通電するかどうかの確認のみを行うため、建物を傷めずに低コストで調査ができること。

電気抵抗調査は、鉄筋コンクリートにも対応できるものの、鉄骨造のような鉄を多用した建物には不向きです。

鉄骨造は、構造体が通電しまい判別が困難なため、他の調査方法を検討しましょう。

方法4.足場設置が不要「赤外線(サーモグラフィー)調査」

赤外線調査は、サーモカメラで建物を撮影して、雨漏りの原因を特定する方法です。

雨漏りが発生している箇所は、水が溜まって温度が低くなるため、原因を特定できます。

赤外線調査は、調査個所に直射日光が当たっているといった気象条件や、撮影角度が調査精度に影響しやすいのがネックです。

一方で、足場が不要で低コストな上に、建物へのダメージがなく短時間で調査が終了するのがメリットです。

マンションや商業施設の場合は、赤外線調査よりも打診調査のほうが確実な場合もあるため、雨漏り調査を要するときは比較・検討してください。

外壁の打診調査は「外壁打診調査とは?調査対象や方法を詳しく解説」で詳しく解説しています。

方法5.複数の雨漏り箇所を特定可能「発光(発光塗料)調査」

発光調査は、ブラックライトに反応する発光塗料を用いて調査する方法です。

雨水が侵入している箇所から発光塗料を流し込み、建物内部の発光箇所を特定します。

発光調査は、雨漏りの侵入経路を可視化できるのが大きなメリットです。

色違いの発光塗料を使用すると、どの雨漏りが・どのように流れ・どの部分に影響しているかを特定できます。

なお、発光調査で用いる発光塗料は、ブラックライトを当てない限りは無色透明です。

調査の際に、室内に液体が流れ込んでも、色が残る心配はありません。

雨漏りの調査方法別の費用相場一覧

前章で解説した雨漏り調査方法別の、費用相場の目安は以下の通りです。

  • 目視調査:0~3万円
  • 散水調査:3~5万円
  • ガス調査:15~35万円
  • 電気抵抗調査:3~10万円
  • 赤外線調査:2~50万円
  • 発光調査:5~25万円

上記の通り、雨漏り調査にかかる費用は、50万円以内に落ち着くケースがほとんどです。

雨漏り調査会社の見積もり書を確認した際に、相場と大きくかけ離れている場合は、理由を業者に確認してください。

詳しくは後述しますが、相場とかけ離れている理由を説明できなかった場合は、悪徳業者の可能性を疑いましょう。

失敗しない雨漏り調査会社選びの3つのポイント

残念ながら、雨漏り調査会社の中には、悪徳と判断せざるを得ない業者がいます。

そのため、雨漏り調査会社を選ぶときは、複数の業者のリストアップと比較が必須。

本章では、適正な雨漏り調査会社を選ぶための3つのポイントを解説します。

ポイント1.信頼できる雨漏り調査会社を選ぶ

信頼できる雨漏り調査会社かどうかを判別するには、以下の3点を基準にしましょう。

  • 電話やメールでの問い合わせへの対応が丁寧か
  • 雨漏り関連に無関係な製品・サービスの勧誘がないか
  • 見積書に細かい内容が掲載されているか

上記の中でも、特に注意すべきは見積書の内容です。

たとえば見積書に「雨漏り調査一式」と掲載しているのみの場合は要注意です。

作業内容の詳細を記載しない雨漏り調査会社は、必要な工程を省いたり不要な工程を加えていたりと、不適切な作業をする可能性があります。

見積書には専門用語も多様されており、細かくチェックするのは億劫に感じるかもしれません。

しかし、見積書の確認によって業者選びに失敗するリスクは大幅に減少するため、確実にチェックしてください。

ポイント2.雨漏り調査会社の実績を確認

雨漏り調査会社の実績は、ホームページで確認できます。

実績の豊富さは、信頼度や作業員の熟練度に直結するため、確認しておくと安心です。

近年では、Twitter・FacebookなどのSNSを活用する雨漏り調査会社も増えています。

SNSには、雨漏り調査をはじめとした実績のほか、雨漏り調査・修理に関するお役立ち情報なども確認できます。

雨漏りの修理に火災保険を適用する方法を掲載している場合もあるため、実績とともにチェックしましょう。

なお、火災保険の適用条件・申請方法は「雨漏り修理に火災保険が適用される条件とは?申請手順や注意点も紹介」をご覧ください。

ポイント3.雨漏り調査・修理後のアフターフォローをチェック

雨漏り調査を実施した結果、複数の原因が想定できる場合は、間違えた箇所を修理される可能性があります。

上記のような状況は、実際にはほとんどありませんが、可能性が否めないのもまた事実です。

そのため、雨漏り再発時の無償調査・修理をはじめとしたアフターフォローが、充実しているかを確認しておくと安心です。

雨漏り発生後は、時間差で発生するカビに注意しておくのもポイント。

特に、天井に発生したカビは増殖しやすいため、カビ対策やカビ取り業者の情報を押さえておくと良いでしょう。

天井のカビは「天井のカビ取りで大量発生を防止!除去できない時の対処法も紹介」で解説している通り、人体に対して悪影響を与える可能性が大きいもの。

雨漏りが原因のカビは、できる限り早い対応をおすすめします。

高層ビルの雨漏り調査会社をお探しの方へ

本記事では、雨漏り調査会社の基礎知識や調査方法などを解説しました。

特に大切なのは、以下3つのポイントです。

  • 雨漏り調査会社は、建築物に合わせて選ぶ
  • 雨漏り調査会社を選ぶときは、対応・見積書・実績・アフターフォローをチェック
  • 雨漏り発生後のカビにも注意すべき

当メディアを運営するギアミクス株式会社は、高層ビルやスーパーなどを対象とした外壁調査を提供しております。

雨漏り調査・修理のほか、天井に発生したカビ除去にも対応。

足場が不要でスピーディな実施が可能な、ロープアクセス工法を用いた打診調査と修理で、柔軟性の高さと低コストを実現しています。

雨漏りでお困りの際は、ぜひ当社にお問い合せください。