ロープアクセスは、足場なしで高所作業ができる施工方法。足場工事の4分の1の単価で打診調査ができるなど、コスパの良さが人気です。
「外壁や看板を修理したいけど、一体いくらかかるんだろう」とお困りのあなたに、 大阪でロープアクセス事業を展開している『GEARMIX』 が ロープアクセスの単価を解説します。
目次
ロープアクセスの単価は足場工事の約4分の1!
ロープアクセスとは、従来足場が必要だった外壁塗装や修繕などといった作業を、作業員がロープでぶら下がるだけで行える施工のことです。
元々はヨーロッパ発祥の技術ですが、2016年に日本でも『労働安全衛生規則』が制定され、ロープ高所作業が可能となりました。
足場を組む必要がないため、工期やコストを大幅に短縮できるのが特徴です。
単価は各企業によっても異なりますが、当社GEARMIXのロープアクセスでは、2000㎡の打診調査で約60万円。足場調査の場合は足場の組み立て費用も含めて245万円ほどかかる場合もありますので、約4分の1のコストで施工が可能です。
ロープアクセスについては以下の記事でも詳しく解説しています。
ロープアクセスで単価が安くできる作業
単価を安く抑えられるのがロープアクセスの大きな魅力ですが、具体的には以下のような作業が施工可能です。
- 打診調査
- 外壁や屋根の補修・塗装
- 看板補修・塗装
- 基地局や鉄塔点検、鳥害対策
- 設備の取り付け・点検や窓ガラス清掃
- 設備の取り付け・点検や窓ガラス清掃
- 災害時復旧
①打診調査
あらゆる建物は経年劣化するものなので、定期的な点検や劣化部分の調査が必要になります。
ロープアクセスが利用可能になる以前は、点検一つを取っても足場が必要となり、調査だけで高額な費用を払う必要がありました。
ロープアクセスの場合は足場なしですぐに調査が可能なので、大幅に安い単価で施工できます。
通常足場が設置できないような狭い箇所や、高所作業車が必要な場所でも迅速な調査が可能です。
万が一調査で修繕箇所が見つかった場合、簡単な作業であればその場で修繕できることもあります。
大規模な修繕が予想される場合以外は、ロープアクセスで打診調査をした方がコスト的にも工期的にも安心です。
②外壁や屋根の補修・塗装
外壁が汚れてきた、ひび割れしている、屋根から雨漏りしているなどといった場合も、ロープアクセスで対応可能です。
中の断熱材やビニールまで修繕する場合は足場工事が必要になりますが、外側のタイルやシーリング補修、外壁塗装などであれば、ロープアクセスで十分対応できます。
修繕だけではなく、外壁洗浄といった日頃のメンテナンスにご利用いただくのもおすすめです。
ロープアクセスはピンポイントの補修・塗装を得意としていますが、場合によっては広範囲の施工にも対応しています。
まずは打診調査でチェックしてもらい、適切な施工を判断するのが良いでしょう。
③看板補修・塗装
看板の補修や塗装は、ピンポイントの作業が得意なロープアクセスに打ってつけです。
今まではたった1つの看板を修理するのにも足場が必要でしたが、ロープアクセスが可能になったことで圧倒的に安い単価で修理できるようになりました。
看板の修理・塗装はもちろん、大きさによっては看板の設置や撤去を請け負ってくれる企業もあります。
看板の照明交換のみでも対応可能なので、「こんな大きい看板は無理だろうな」「照明交換だけじゃ対応してくれないかな」と思わず、まずは一度相談してみるのが良いでしょう。
④鉄塔・橋梁点検や鳥害対策
これまで、鉄塔や橋梁といった大きく高い建物の点検には高所作業車や足場の設置が必要不可欠でした。
場所によっては高所作業車や足場を入れるのが難しかったり、単価が高くなったりしていたのが実情です。
しかし、ロープアクセスが利用可能になったことで、圧倒的に簡単かつ安い単価で作業ができるようになりました。
高所作業車が入れない、もしくは足場が組めないといった場所でも作業できるので、大きな鉄塔や橋梁も気軽に点検できます。
橋梁や鉄塔だけではなく、ハトなどが住み着いて困っているマンションなども、高所作業車なしで鳥害対策が可能です。
高い場所や狭いすき間でも少ない装備で身軽に作業できるので、圧倒的にコストを抑えられます。
⑤設備の取り付け・点検や窓ガラス清掃
オフィスビルやテナントビルなどの中には、ベランダがないため室外機の設置に苦労している物件も多いです。
特に都心の建物は周りが非常に狭いため、足場や高所作業者が入るのは難しいのです。
ロープアクセスでは狭い場所でも難なく作業ができるので、室外機や配管といった設備の取り付けも、迅速かつ簡単に施工できます。
室外機の取り付けのほか、水道管の点検なども可能なので、設備の取り付けや点検は気軽に相談してみましょう。
また、ロープアクセスを利用して窓ガラスの清掃を行ってくれる企業もあります。
身軽な装備だからこそ、大掛かりな作業ではなくても対応できるのがロープアクセスの良いところ。建物で気になっているところがあれば何でも相談してみましょう。
⑥災害時復旧
近年の日本では地震や台風などといった災害が非常に多くなっています。
特に屋根や壁に損傷が生じた場合、雨風をしのげないことにもなり、早急な対処が必要です。
ロープアクセスが使えるようになるまでは足場の設置を待つ必要があり、時間がかかる上にコストが高いのがネックでした。
そもそも災害時という緊急時に、高額な出費に対応できることはなかなかありません。
ロープアクセスはそもそもレスキュー隊が用いている高度なロープ技術なので、災害時でも問題なく稼働することができます。
もちろん足場が不要なので、迅速な復旧が可能です。足場工事に比べて単価も安いので、最低限の予算で抑えられるのもありがたい点です。
ロープアクセスの単価の目安
では、実際ロープアクセスの単価は大体いくらぐらいを目安にすれば良いのでしょうか?
おおよその目安を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 打診調査 約200~300円/㎡
- 外壁塗装 約2000円~2,500円/㎡
- シーリング工事 約1000円~2000円/m
- 窓サッシ周り 約2,000円〜/m
- タイル工事 1枚500円~2000円、
- 広範囲タイル工事 約6000円~7000円/㎡
- エポキシ樹脂注入 約500円/穴
- タイル洗浄 1000円前後/㎡
- 撥水剤塗布 約1500円~2000円/㎡
- 屋上床の防水工事 約4000円/㎡
- ウレタン防水 約4000円~1万円/㎡
- 塩ビシート防水 約1万円/㎡
- 屋根塗装 約2500円〜3000円/㎡
- 配管塗装 約2500円〜3000円/㎡
- 看板交換・点検・補修 約15万円~
- 看板撤去 約30万円~50万円以上
- 鳥獣対策 約10万円~
単価が安いロープアクセスの会社の選び方
ロープアクセスは単価が安いのが魅力ですが、企業によって作業のクオリティはまちまちです。
安さだけに囚われて企業を選ぶと、仕事の質まで低くなるリスクもあります。
仕事の質は企業のモットーと結果に表れますので、ぜひ以下3つに気を付けて選んでみてください。
- 実績を見る
- 会社の理念を見る
- 実際の作業の様子を見る
①実績を見る
最近ではロープアクセスを行う会社も増えてきましたが、果たしてどれだけの仕事ができるのかは実績をみなければ分かりません。
『論より証拠』と言うように、その企業の仕事の質は。実績を見れば明らかです。
実績の数が多い方が安心できるのはもちろんですが、数が少なくても有名企業への作業実績があると、それだけ信頼性が高い企業であると予想できます。
最近では多くの企業がホームページで過去の実績を公開しているので、自社で依頼したい作業の実績があるかどうか、ぜひ確認してみましょう。
②会社の理念を見る
ロープアクセスの作業は建物に対して行うとはいえ、関わるのは人と人です。
例え作業自体に問題がなくても、担当者の態度が悪かったり、対応に不満があったりすると、信用して仕事を任せることはできないでしょう。
その企業が信頼できるかどうかを判断するには、企業理念を確認することがおすすめです。
最近では各社のホームページで企業理念を確認することができるようになってきました。
信頼を大事にしている企業は、企業理念はもちろん、経営者や従業員の写真を掲載していることも多いです。
その企業が何を大事にしているのかが一目で分かりますので、ぜひ確認してみてください。
③実際の作業の様子を見る
実績も企業理念も、多くの場合は文字だけで掲載されていることがほとんどです。
「言葉では何とでも言える」と思う方も多いでしょう。
言葉だけではなく実際に目で見て確認したいという方におすすめなのが、実際の作業の様子を見るという方法です。
最近ではInstagramやFacebook、ブログ、YouTubeといったオンラインの媒体で発信をする企業も増えてきました。
実際の作業風景が見れること自体が安心材料になるのはもちろん、作業風景を公開するというオープンな姿勢も、信頼できる要素の1つです。
ホームページを見ると作業風景が掲載されていたり、SNSアカウントが公開されていたりすることも多いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ロープアクセスで単価を抑え、コスト削減!
ロープアクセスは足場工事に比べて大幅に単価と工期を削減できる施工方法です。打診調査だけであれば足場工事の約4分の1の単価で施工できます。
単なる打診調査はもちろん、外壁や屋根の工事、看板修繕、鉄塔・橋梁点検、鳥獣対策、災害時復旧といった様々な案件に対応可能です。簡単な修繕や塗装であれば、調査のついでに対応できる場合もあります。
安さだけで選んで失敗しないよう、実績や企業理念、実際の作業の様子を確認して、優良なロープアクセス業者を選んでみてくださいね。