カビ取りは専門業者に依頼すべき?依頼するメリットや費用相場も解説

カビ取りは専門業者に依頼すべき?悩んだときのポイントを解説

「カビは百害あって一利なし」とわかっていても、業者に依頼するのをためらっていませんか?

業者選びやコストの比較など、カビ取りを専門業者に依頼するのは手間がかかります。

そもそも、専門業者に依頼するほどのカビなのかどうかも迷ってしまうでしょう。

本記事は、カビ取りを専門業者に依頼するメリットを解説します。

専門業者に依頼すべきカビかどうかを判断するためのポイントも、あわせて参考にしてください。

カビを放置してはいけない3つの理由とは?

カビの胞子は目に見えず、ついつい放置してしまいがちですが、カビは一刻も早く対処しましょう。

カビを放置してはいけない理由は以下の3つです。

  • カビは人体に悪影響を及ぼす
  • カビは施設利用者に悪印象を与える
  • カビがあると保健所の指導対象になる

それぞれの理由を解説します。

理由1.カビは人体に悪影響を及ぼす

カビが原因で発症する、おもな病気・症状は下記の3つです。

  • アレルギー性鼻炎:カビが鼻の粘膜につくと発症する可能性がある。鼻水・くしゃみ・鼻づまりが主症状
  • 夏型過敏性肺炎:カビをはじめとするアレルギーが原因の肺炎。せき・発熱・倦怠感が主症状
  • 気管支肺アスペルギルス症:アスペルギルスという種類のカビが肺で増殖して発症。せき・息切れ・微熱が主症状

必ずしもカビが原因ではありませんが、カビが増えると発症しやすくなるのは事実です。

特に、夏型過敏性肺炎や気管支肺アスペルギルス症は、喘息や風邪と間違えやすい病気です。

軽視していた結果、入院になるケースもあります。

健康的な日々を過ごせるよう、カビは早いうちに除去しておきましょう

理由2.カビは施設利用者に悪印象を与える

「自社は食品を取り扱っていないから」と安心してはいけません。

カビは、施設利用者に不潔な印象を与えるとともに、施設の管理会社に対しても不信感を与えてしまうでしょう。

「カビくらい気にする人は少ないだろう」と考えては、施設利用者が増えず、悪い口コミが広がってしまう可能性もあります。

それでは、提供するサービスがいくら良くても、収益は見込めません。

清潔感のある場所にするためには、清潔感のある髪型や服装に注意するのと同様に、カビの対策を講じる必要があります。

理由3.カビがあると保健所の指導対象になる

カビは人体に悪影響と不快感を与えます。
カビが広範囲に繁殖していれば、保健所の指導対象になる可能性は否定できません。

カビが繁殖しやすい、冷蔵庫や冷凍庫などの結露しやすい場所は注意しましょう。

天井付けのエアコン周囲にも、気を配ることを忘れないでください。

エアコン周囲にあるカビは、カビの胞子が風にのって飛び散るリスクがあります。

そして、ほかの場所よりも拡散するペースが早いため、指導対象になりやすいからです。

さらに、保健所の指導に従わない場合、営業停止処分や違反者情報の公開対象になるケースも。

カビ取りを行えば、深刻な事態を招く心配がなくなります。

施設内のカビ取りに有効な対策とは?

施設内のカビ取りに、有効な対策は以下の4つです。

  • ゴミを放置しない
  • 掃除をする
  • 換気・除湿をこまめに行う
  • 結露対策をほどこす

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

対策1.ゴミを放置しない

カビの種類によって異なりますが、カビが繁殖しやすい主な条件は以下の3つです。

  • 栄養分(ホコリ、食品の食べカス、汚れ、ダニなど)
  • 70%以上の湿度
  • 15~30度の気温

参照:カビ対策マニュアル 基礎編ー文部科学省

カビにとって、特に生ゴミは一番の栄養源です。

「まだゴミが少ないから…」とゴミ出しを先延ばしにすればするほど、食材の水分によりゴミ箱内は湿気が充満します。

結果的に、カビが生育しやすい場所となる可能性は否定できません。
こまめにゴミは捨てましょう。

また、ゴミ箱の汚れもカビの栄養源となります。

悪臭も発生しやすくなるので、ゴミ箱の汚れも放置せずに、綺麗に掃除しましょう。

対策2.掃除をする

生ゴミだけでなく、ホコリや繊維、木材などもカビのエサになります。

こまめに掃除をして、清潔な状態を維持しましょう。
冷蔵庫の裏など、ホコリと湿気が溜まりやすい場所は特に念入りに掃除してください。

また、棚の上のようにホコリが溜まりやすい場所だけでなく、天井にも注意が必要です。

天井は汚れがたまりにくいですが、静電気によってホコリが付着しています。

週に1回程度は、掃除機やはたきで天井のホコリを除去した後に拭き掃除して、カビの増殖を防止しましょう。

対策3.換気・除湿をこまめに行う

気温15〜30度かつ湿度70%以上の環境は、カビの繁殖に最適な環境です。

カビの繁殖を防ぐためにも、室内の湿度を60%以下にするように以下の対策をしてください。

  • 定期的に窓やドアを開ける
  • サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
  • 除湿器を設置する

湿気がたまならいように、頻繁な換気に努めましょう。

対策4.結露対策をほどこす

寒い冬の窓に水滴が浮き出てくるのを見たことはありませんか。
結露は、外気と室内の温度差によって生じる現象です。

結露が発生した窓周辺は、カビの大好物である水分とホコリの宝庫といえます。

つまり、人間が快適を感じる暖房の効いた部屋は、実はカビにとっても最適な条件がそろっている場所です。

ドラッグストアで購入できる結露対策グッズを使って、早めに結露対策をしましょう。

ただし、冷蔵庫・冷凍庫の周囲や、天井付けエアコンの結露対策には工夫が必要です。

冷蔵庫・冷凍庫周囲は、結露が広がらないようにレンタルマットを使用するのがおすすめ。

天井付けエアコンは、天井の裏側を重点的にチェックしましょう。
天井付けエアコンは構造上、天井裏と天井下で温度差が生じやすいためです。

カビの発生を最大限に抑えるためには、天井裏の換気システムそのものの見直しも検討してください。

【結論】カビ取り対策は自力でも可能、しかし手間がかかる

市販の薬剤を使って、自力でカビを取るのは不可能ではありません。

しかし、市販のカビ取り剤は、1本あたり1㎡以内の範囲しか高い効果を発揮できません。

安全に使用してもらうために、濃度をおさえて製造されているためです。

濃度が低ければカビがとれにくいため、市販のカビ取り剤がいくらあっても足りません。

さらに、市販のカビ取り剤は、真っ黒になるほどに増殖したカビは除去しきれない場合もあります。

手間と時間をかけても、カビが残っていては、またすぐにカビが増殖するのは明らか。

カビを徹底的に除去するには、専門業者に依頼するのがおすすめです。

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カビ取りを専門業者に依頼する5つのメリット

カビ取りを専門業者に依頼するおもなメリットは以下の5つです。

  1. カビを根本から取り除ける
  2. 人件費を削減できる
  3. 手が届かない場所や広範囲のカビが除去できる
  4. 健康面のリスクが回避できる
  5. カビ取り後のコーティングができる

なぜ、そのようなメリットが得られるのかを解説します。

メリット1.カビを根本から取り除ける

カビ取り専門業者が使用する薬剤は、市販の薬剤と比較して高濃度で確実にカビを除去可能です。

カビ取り専門業者が使用する薬剤は、ただ強力な効果があるだけではありません。

近年では、安全性が求められており、食品にも使用される成分が主成分です。

施工後の安全性も考慮されており、カビ取り後も安心して営業を再開できるでしょう。

安全・確実なカビ取りは、専門知識のある業者だからこそ実現します。

メリット2.人件費を削減できる

カビが広範囲になればなるほど、たくさんの人員が必要です。

例えば、5㎡の範囲のカビ取りを行ったとしましょう。

カビ取りに必要な人数は2〜3人、市販の薬剤では取り切れない可能性があるため、2〜3回に分けて実施します。

1度のカビ取りには2〜3時間必要と想定すると、5㎡のカビ取りが終了するまでに、最大で3人×9時間ぶんの人件費が必要です。

さらに、カビ取りを行う場所によっては、転落・転倒のリスクも考えられます。

完全に除去できない可能性もあるため、カビ取りは専門業者に依頼したほうが費用対効果が高いです。

メリット3.手が届かない場所や広範囲のカビが除去できる

カビは人の手が届きやすい場所だけでなく、天井裏やエアコンの内部など手が届きにくい場所に繁殖しやすいです。

高所での作業は、転落・転倒の危険があります。

素人作業により除去作業のやり方を間違えると、カビが余計に繁殖したり、建材の変色や素材が劣化したりするかもしれません。

高所や広範囲であればあるほど、カビ取り業者に依頼しましょう。
自分たちで作業するよりも、安全かつ迅速にカビを除去してくれます。

メリット4.健康面のリスクが回避できる

カビは、アレルギー性鼻炎やシックハウス症候群などさまざまな健康被害を引き起こすといわれています。

カビ除去中に換気や準備が不十分だと、人体に深刻な影響を与えるかもしれません。

また、素人が自分でカビ除去作業をすると、カビ取りの薬剤を完全に除去できない可能性があります。

強力な薬剤の取り扱いには、専門知識や経験が必要です。

市販のカビ取り剤は塩素系が多く、塩素は人体や環境に有害なため健康に悪影響を及ぼす可能性は否定できません。

業者に任せることで、健康面のリスクを回避できます。

メリット5.カビ取り後のコーティングができる

カビは繁殖力が非常に高いため、カビが再発する可能性は高いです。

業者に依頼すれば、カビ取り後に再発防止の防カビコーティングをしてくれます。

カビ菌には、外側の細胞壁のみを破壊すると、同種菌を寄せ付けないという特徴があります。

カビ取り業者は施工箇所に、カビ菌の細胞壁のみを破壊できる薬品を塗布、コーティングします。

コーティング後に、浮遊しているカビ菌が付着すると、細胞壁だけが破壊される仕組みです。

カビ取り専門業者に、コーティングを依頼する場合は、複合材であるかどうかを確認するのがポイント。

カビ菌は複数の種類があり、幅広いカビ菌に対応している複合材を使用したほうが効果的です。

複合材には、効果を長期間持続できるという特徴もあるので、どんな薬剤を使用してコーティングしているのかを必ず確認しましょう。

カビ取り業者の費用相場はいくら?


カビ取りの費用相場は、1㎡あたり約2,000円〜3,000円といわれています。

カビの繁殖を防ぐ防カビコーティングの費用相場も、1㎡あたり2,000円〜3,000円です。

カビの範囲や使用薬剤、作業時間・人数、移動距離などによって費用は異なります。
エアコンや天井と作業箇所により、費用相場が決まっている場合も。

少しでも不安や疑問があれば、業者に相談しましょう。

カビ取り業者に依頼すべきケース3選

今回は以下3つのケースを紹介します。

  • 天井裏にもカビがある
  • カビが広範囲に存在している
  • カビ隠しに塗装した

カビ取り専門業者に依頼するかどうか、迷ったときの参考になさってください。

業者に依頼すべきケース1.天井裏にもカビがある

「カビは見えないが、なんとなくカビ臭い」と感じた場合、天井裏にカビがある可能性を考えましょう。

しかし、天井裏のカビ取りはを自力で行うのはおすすめしません。

天井のカビ取りは、足をかけるポイントを間違えると、天井板と一緒に転落してしまうためです。

天井のカビ取りを専門業者に依頼した場合、原因を究明しやすいのもポイントです。

なぜカビが発生したのかがわかれば、再発防止策を講じられて、より清潔な空間作りが可能。

天井裏のカビ取りは、専門業者に任せましょう。

業者に依頼すべきケース2.カビが広範囲に存在している

壁一面カビだらけ・あちこちの壁や天井にカビが点在しているといった場合は、カビ取り業者に依頼するのがおすすめです。

市販のカビ取り剤には限界があります。

専門知識のない方が、広範囲のカビをすべて除去するのは不可能に近いでしょう。

広範囲のカビは、専門業者に依頼して徹底除去し防カビコーティングすると安心です。

業者に依頼すべきケース3.カビ隠しに塗装した

カビの繁殖は、ペンキでは止められません。

壁・カビ・ペンキとサンドされていると、ペンキ表面のカビを何度除去しても、すぐに再発します。

最悪なのは、壁・カビ・ペンキ・カビ・ペンキと幾重にも塗り重ねている場合。

カビの除去には塗装をすべてはがさなければならず、余計な費用が必要です。

カビが生えた壁紙をはがし、カビの除菌が不十分なまま、新たな壁紙を貼るのもよくあるケースです。

壁に残っていたカビ菌が原因で、新しい壁紙がすぐにカビだらけになってしまいます。

いずれのケースもカビ取り専門業者に依頼すべきでしょう。

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優良なカビ取り業者を選ぶポイント


優良なカビ取り業者を選ぶポイントは以下の3つです。

  1. 無料見積りが依頼できる
  2. 豊富な施工実績がある
  3. 対応・説明が丁寧である

健康被害や金銭トラブルなどに巻き込まれないためにも、選定ポイントを必ず確認しましょう。

ポイント1.無料見積りが依頼できる

基本的に多くの業者は、無料で見積もりを作成してくれます。

しかし、中には見積りや問合せするだけで、費用がかかってしまう場合もあります。

近年は、悪徳業者による金銭トラブルが多いです。

業者の中には、費用の内訳が曖昧だったり、明らかに相場とかけ離れた高額な費用を請求したりする業者もいます。

費用を抑えたいからと安い見積り書を提示した業者を選ぶのも注意しましょう。

追加費用を請求されたり、作業が適当だったりする可能性もあります。

安心してカビ除去を依頼するためにも、相見積もりを取ることをおすすめします。

無料見積もりを何社か依頼して、明朗会計である業者に依頼しましょう。

ポイント2.豊富な施工実績がある

豊富な施工実績がある業者だと、さまざまなケースにも迅速かつ正確に対応してくれます。

業者にカビ除去を依頼するときは、実績の有無に着目してください。

作業件数や実績は自社のホームページなどで確認できます。

実際に利用した人のリアルな口コミを検索するのもおすすめです。

また、近年はYouTubeやSNSなどに、作業の様子などを投稿している業者もいます。
積極的に情報収集しましょう。

ポイント3.対応・説明が丁寧である

対応や作業内容に関する説明をしない、横柄な対応をする業者は信用できません。

問合せや見積りを依頼する際に、従業員の対応や説明が丁寧かどうかをチェックしましょう。

具体的には、以下の内容を確認してください。

  • 事前の打合せがある
  • デモ施工をする
  • 使用する薬剤について説明がある
  • 明朗会計である

また、問い合わせフォームが複数ある業者だと、急なトラブルにも迅速に対応してくれる可能性が高いです。

カビ取りは優良な専門業者に依頼しよう

本記事では、以下の3つのポイントを紹介しました。

  1. カビは放置せず、除去すべき
  2. カビの徹底除去は、自力で不可能ではないが困難
  3. カビ取り業者は安全・確実にカビを除去可能

カビ取り業者を選ぶ際は、経験と知識が豊富か・無料見積もりが可能かなどを確認しましょう。

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食品にも使用される成分を主とした特殊洗浄剤を用いて、カビ菌のタンパク質を分解・剥離。

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