雨漏り修理の費用相場はいくらなの?失敗しない業者の選び方も解説

雨漏り修理の費用相場はいくらなの?失敗しない業者の選び方も解説

屋根や天井からの雨漏りを発見した時に
「修理費用の相場はいくらか?」
「どの業者に依頼すれば良いの?」と悩まれた方も多いでしょう。

本記事では、雨漏り修理の費用相場や修理費用を安く抑えるポイント、DIYで修理が可能かどうか、失敗しない業者の選定方法を紹介します。

雨漏りを放置すると、家のダメージが悪化して修理費用が大金になることも。
雨漏り修理の費用が気になる方は、最後までご一読ください。

雨漏り修理の費用相場

早速、雨漏り修理の費用相場を見ていきましょう。
雨漏り修理の時に足場を必要とする場合が多く、足場代の相場は一般的に15〜20万円となることは留意してください。

屋根

太陽光や雨風に常にさらされている屋根は経年劣化が進み、小さなひび割れや亀裂から雨漏りが発生することは少なくありません。

主な修理内容の費用は以下の通りです。

  • コーキング補修…5〜20万円
  • 漆喰の補修…20~60万円
  • 棟板金の交換…25~40万円
  • 谷樋の撤去・交換…3~50万円
  • 屋根全体交換(葺き替え・カバー工法) … 60~200万円

軽度の雨漏りなら3日程度、重度の雨漏りなら2週間程度の工期を要します。
雨漏りの状態が酷く屋根全体に傷みや劣化がある場合は、葺き替えをする必要があり、費用は高額になる傾向です。

天井

天井からの雨漏りの修理費用の相場は、およそ5〜15万円です。

天井の上を通る配管に問題があったり、屋根や外壁のひび割れや劣化箇所から水が流れたりすることが原因で雨漏りが発生して、工期の目安は3日〜1週間ほどと言われています。

天井にシミができた時はクロスの貼り替えも必要で、費用相場は5,000円/1㎡程度と留意してください。

外壁

外壁のひび割れや塗装の剝がれ、コーキングの劣化した箇所から、雨漏りになる場合も珍しくありません。

コーキングやひび割れの修理であれば、5〜10万円程度です。
外壁塗装や全体の張替えを行う場合、およそ80〜200万円と修理費用が高額になることに注意してください。

軽度の修理なら3日〜1週間程度、重度の修理なら2週間以上かかることもあります。

窓枠・サッシ

窓枠やサッシの隙間ができた場合、雨水が侵入することも。

隙間をコーキングで埋めるだけなら、およそ5〜20万円と比較的安くて、数時間〜2、3日と短期間で修理が完了します。

また、天窓の雨漏りのトラブルにも注意しましょう。
天窓自体が劣化していたり、天窓の周囲に落ち葉やゴミが溜まり大雨時に排水できずオーバーフローしたりするのが原因です。

天窓周囲の清掃はだいたい5万円、撤去の場合は工事規模によっては80〜90万円かかります。

ベランダ

ベランダからの雨漏り修理は一般的に5〜20万円ほどです。

ベランダの下地まで雨水が浸水している場合は、25万円以上かかる場合もあるので注意しましょう。
修理期間は最短で1日、長くても10日程度と言われています。

また、ベランダの排水溝を詰まらせ防水加工が弱くなると、雨漏りになるリスクが高くなる傾向も。

マンション・ビルの大規模修繕工事

外壁や屋根のコーキング材、塗膜などは10年前後で劣化するため、老朽化によるトラブルを未然に防ぐためにも定期メンテナンスは欠かせません。

定期メンテナンスなら数万円程度で済むのに、メンテナンスを怠ったために雨漏りが発生して多額の出費がかかってしまうことも。

修理費用に大きな差が出るため、定期メンテナンスは欠かせずに行いましょう。

雨漏りの原因を調査する時にかかる費用

雨漏りの原因を突き止めることは、雨漏り修理の最も肝心な作業と言えます。
なぜなら、雨漏りの発生原因を突き止めるのは非常に難しく、プロでも見誤ってしまう可能性もあるからです。

ここからは、雨漏りの原因を調査する方法と費用について紹介します。

目視調査

業者が現場の現状の目を見て確認する方法です。
屋根のひび割れや釘の浮き、天井裏などを細かく目視で調査していきます。

費用は無料または3万円程度が一般的です。

散水調査

雨漏りの原因と思われる部分にホースで水をかけて特定する方法です。

費用は3〜30万円程度が一般的で、屋根など高所で作業する場合には足場代が別途で発生します。また自宅の水道を使用するので、水道代もかかるので留意してください。

発光液調査

雨漏りの発生と思われる箇所に発光する塗料を流し込み、紫外線を当てながら発生箇所を特定する方法です。

費用はおよそ5〜25万円と言われています。

赤外線サーモグラフィー調査

住宅に赤外線サーモグラフィーを当て、屋根や外壁の表面温度を測ることで雨漏りの原因箇所を特定する方法です。

雨水が浸入した箇所や滞留箇所は温度が低いため、原因箇所を突き止められます。

費用は10〜40万円程度と高額になりますが、水や発光液を使用しないので住宅に負担をかけずに調査できるメリットも。

DIYで雨漏り修理は可能か?

結論として、DIYでの雨漏りの修理は可能です。
ただし、あくまでもDIYの修理は応急処置と考えてください。

先述した通り、雨漏りの箇所を特定するのは非常に難しいです。

雨水の侵入箇所を見誤ってDIYで修理をしたため、「修理したのに雨漏りが再発した」「雨漏りが悪化した」というトラブルは少なくありません。

雨漏りの修理がきちんとできていないと、住宅の劣化が急速に進む恐れがあります。
主な被害が以下の通りです。

  • 壁や天井のシミ
  • 木材が腐る
  • カビの発生
  • シロアリの発生
  • 住宅の強度が低下する
  • 家の資産価値が下がる
  • 家の寿命が短くなる
  • 漏電
  • 火災

カビやシロアリの発生により、家族の健康にも被害が及ぶかもしれません。
雨漏りを見つけたら、すぐに専門業者に依頼するのが鉄則だと覚えておきましょう。

雨漏り修理を安く抑える2つのポイント

雨漏りの修理費用の相場について紹介してきましたが、実は修理費用を安く抑える2つのポイントがあります。
ここからは、2つのポイントについて紹介します。

雨漏り修理は火災保険が適用される可能性がある

自然災害が原因で雨漏りが起こった場合には、火災保険が適用されます。

自然災害とは

  • 風災…台風や暴風、突風、竜巻などによる被害
  • 雹災…雹による被害
  • 雪災…積雪、豪雪、雪崩などによる被害

を指します。

ただし、雨漏りは漏水の被害のため「水災」ではありません。
水災とは洪水や高潮、土砂崩れを指すので注意してください。

自然災害が原因で、雨樋や屋根が変形・破損、積雪の落下による住宅の破損してしまった場合などは火災保険の対象になりやすいです。

しかし、経年劣化による被害や雨や雪の吹き込みによる被害には、火災保険が適用されません。

屋根の老朽化により雨漏りが発生したなど、時間の経過が原因で劣化が生じて起こる被害は自然災害でないからです。

また、保険法第95条により雨漏りが発生してから3年以内に申請をしないと、契約内容が失効します。

保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、3年間行わないときは、時効によって消滅する。
引用:保険法 第95条

つまり、自然災害で被害を受けたとしても申請が遅ければ、経年劣化として扱われる可能性もあります。
雨漏りが起こったら、1日でも早く申請しましょう。

10年未満の住宅なら無償で修理が依頼できる

築10年未満の建物や住宅の雨漏りなら、住宅瑕疵担保責任保険の対象となり無償で修理が受けられる可能性があります。

住宅瑕疵担保責任保険とは、築10年未満の建物で設計や施工不良が原因で雨漏りが起きた場合、責任が建築業者にあり修理費用を業者に請求できることを意味します。

築10年未満の建物や住宅で雨漏りが発生したら、まずは建築業者に連絡してみてください。
施工不良が発見されれば、無償で雨漏りの修理をしてもらえます。

雨漏り修理業者を選定する時に気をつけたい3つのポイント

ここからは、信頼できる修理業者を選定する時に気をつけたい3つのポイントを紹介します。

「雨漏り診断士」が在籍している

雨漏り診断士とは、特定非営利活動法人 雨漏り診断士協会が認定している資格です。

有資格者は、建物の基礎知識や雨仕舞いと防水・塗装の基礎知識など雨漏りに関しての豊富な知識を持ち合わせているため、信頼できると言えます。

雨漏り診断士の試験では雨漏り診断の実例や実務を問われるため、修理に対する経験値が高いのもポイントです。

いくら修理費用が安くても、修理実績が乏しければ納得のいく修理が期待できないかもしれません。

修理を依頼する時は、あらかじめ雨漏り診断士の有無や、実績などをホームページや口コミで確認することをおすすめします。

見積り内容が明確に記載している

見積り内容が「一式」などと曖昧に記載されているのではなく、修理の工程にいくら必要かを細かく記載してくれる業者の方が信頼できます。

修理内容や材料などを詳しく説明してくれたり、雨漏りの原因箇所を写真などで見せたりしてくれるかどうかもポイントです。

また、相見積もりも欠かせません。
複数業者の見積り金額や施工サービスを比較して、費用を安く抑えてくれる業者を選びましょう。

見積りには記載がないのに、交通費などを別途請求したり、始めは無料と記載しながらも追加料金を請求したりする悪徳業者もいますので注意してください。

アフターフォローが充実している

雨漏りの修理をした直後は問題がなかったとしても、何か月後には雨漏りが再発する可能性は否定できません。

定期的にアフターフォローやメンテナンスを実施してくれる業者を選ぶことをおすすめします。
施工後の保証をしっかりと行う業者は信頼できる業者と言えるでしょう。

まとめ 雨漏り修理の費用相場を知り、早急に対応しよう

雨漏りの修理費用を抑えようとDIYで行うと、かえって修理費用が多額になったり、大事な住宅や家族の健康にダメージを与えたりする恐れがあります。

雨漏り修理の費用相場を把握してプロの専門業者に修理を依頼すれば、大幅な出費は避けられます。
雨漏りの修理は自分で判断せずに、信頼できる専門業者に依頼しましょう。

ビルや商業施設の雨漏りの修理や打診調査なら、ギアミクスにお任せください。
予算を抑えながらも短期間の施工をご希望なら、ロープアクセス工法がおすすめ。

  • 足場工法による打診調査 2,450,000円(計6日間)
  • ロープアクセス工法による打診調査 700,000円(計2日間)

調査費用のコスト削減と調査工期 が1/3に短縮できるメリットがあります。
さらに、ロープアクセス工法なら道路使用許可を不必要のため、いつでも実施可能です。

ロープアクセスの費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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