雨漏りを止める?コーキング補修を自分でする方法や注意点を解説

雨漏りを止める?コーキング補修を自分でする方法や注意点を解説

雨漏りはある日突然やってくるため、自分で修理できたら嬉しいですよね。

手軽に雨漏りの修理をしたいなら、コーキング補修をしましょう。

しかし、「コーキング補修のやり方がわからない……」「どのコーキング剤を買えばいいのか?」と困っていませんか。

本記事では、コーキング補修で雨漏りを修理する方法や必要な道具、コーキング剤の種類、自分で修理する際の注意点を紹介します。

コーキング補修を正しく行わないと、かえって雨漏りの状況が悪化するかもしれません。

自分で雨漏りをコーキング補修したい方は、ぜひ参考にしてください。

コーキング補修で修理できる雨漏りの原因

そもそもコーキングとは、外壁材と外壁材のつなぎ目やサッシ周りなどの接合部分に使用されるゴム状のパッキンです。

コーキングは弾力性があるため、建材同士で発生する衝撃を吸収する役割があります。

また、外壁のつなぎ目を密閉することで、建物内に雨水や汚れが浸入するのを防ぐ効果も。

コーキング補修で修理できる主な雨漏りの原因は、以下の通りです。

  • 外壁のコーキング剤の劣化
  • 外壁のひび割れ
  • 屋根材の小さなひび割れ・ずれ
  • 窓・サッシ周りのコーキング剤の劣化
  • 雨樋の破損

コーキングは、紫外線や雨風など自然負荷により経年劣化し、外壁のコーキングの寿命で5〜10年といわれています。

コーキングの劣化を放置したままだと、建物にトラブルを招くかもしれません。

例えば、ひび割れが大きくなったり、外壁材が通常よりも劣化しやすかったりと雨水が建物内に侵入しやすくなります。

大事な建物を守るためにも、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

コーキング補修で雨漏り修理するために必要な道具7つ


コーキング補修で雨漏りを修理をするために必要な道具を7つ紹介します。

大抵の道具は、ホームセンターなどで簡単に購入が可能です。

コーキング剤

コーキング剤は、雨漏りの原因と疑われる箇所を埋めるための材料です。

耐久性に優れたものや、衝撃に強いものなど種類が豊富で、使用する場所によって使い分けましょう。

例えば、外壁の雨漏りには変成シリコン、風呂場やキッチンの雨漏りにはシリコンを使用するのが一般的です。

コーキングガン

コーキング剤を充填するために欠かせない道具が、コーキングガンです。

ホームセンターなどで購入できるコーキングガンは、「手押し式」「電動式」「エアー式」の3種類があります。

初心者なら、充電不要で手頃な価格の手押し式がおすすめです。

プライマー

プライマーは、コーキングと下地の接着力を強くするための下塗り剤です。

プライマーを塗り忘れると、コーキングが壁などの接着面に密着せず、雨漏りが留まらない恐れがあります。

マスキングテープ

マスキングテープは、コーキング剤が雨漏り修理箇所以外に付着するのを防ぐ道具です。

コーキング補修箇所を美しく仕上げる、周辺部材を汚さないなどの効果があります。

粘着力の強さや耐水性があるなど工事用のマスキングテープの種類はさまざまです。

カッター

既存の古くなったコーキングを除去するために、カッターを用意しましょう。

自宅にあるカッターでも代用可能です。

ハケ

ハケは、プライマーを塗る際に使用します。

プライマーにハケが付属している場合もありますが、プライマーを隙間なく塗り込むためには細いブラシのハケを用意しましょう。

絵具用やメイク用の筆でも代用可能です。

ヘラ

ヘラは、充填したコーキングの表面を平らにする道具です。

コーキング剤を埋め込むことで生じた表面のでこぼこを押し込み、きれいに仕上げます。

施工箇所を傷つけないように、ヘラの種類を使い分けるのがおすすめです。

コーキング補修で雨漏りを修理する方法


雨漏りの状態によっては、コーキングDIYが可能です。

コーキング補修の工程を紹介します。

施工箇所の下地清掃・既存コーキング剤の撤去

最初に、雑巾やタオルで雨漏りしている箇所の水気や汚れを拭き取りましょう。

水気や不純物がある状態でコーキング剤を充填しても、しっかりと接着しない恐れがあります。

そして、カッターで古いコーキング剤を丁寧に取り除きます。

古いコーキング剤が残ったままだと、新しいコーキング剤と材料が密着せず、雨漏りが止まりません。

また、作業する日の天気を忘れずにチェックしてください。

雨の日のコーキング補修は、避けるのがおすすめです。

コーキングは外壁と外壁の隙間を埋めて、雨水の侵入を防ぐ役割があります。

つまり、コーキングを取り除くと、雨水の浸入を防ぐ緩衝剤がありません。

被着体が湿っている状態だと、マスキングテープは接着せず、プライマーもはじかれてしまいます。

外壁の隙間から雨水が侵入し、雨漏りが悪化する可能性も否定できません。

基本的に雨の日は避け、修理箇所がしっかりと乾燥した状態でコーキング補修をしましょう。

マスキングテープで養生

コーキング剤が目地以外の箇所に付着するのを防止するために、マスキングテープで養生しましょう。

目地際いっぱいに外壁のでこぼこに合わせて、きれいに圧着させて貼るのがポイントです。

目地との間に隙間が空いていたり、テープの圧着が甘かったりすると補修箇所の見た目が悪くなる可能性があります。

作業に不慣れな人は、幅が広いマスキングテープを使用するのもおすすめです。

プライマー塗布

コーキング剤を目地に密着させるために、プライマーを塗りましょう。

コーキング剤を長持ちさせるためには、塗りムラや擦れがないように均等な厚みで塗布するのがコツです。

目地が湿っているとプライマーがはじかれてしまうので、必ず目地が乾燥していることを確認しましょう。

プライマーを塗った後も、充分に乾燥させるのを忘れないでください。

コーキング剤を流し込む

プライマーが乾燥したら、コーキングガンを使用して慎重にコーキング剤を充填しましょう。

ただし、充填に時間をかけ過ぎると、コーキング剤が硬化する恐れがあります。

素早く作業するのがポイントです。

充填後はヘラを使いながら、表面を平らに仕上げていきましょう。

ヘラで何往復もならすと、仕上がりが汚くなる恐れがあるので注意してください。

養生撤去・仕上げ

ヘラで表面を平滑にしたら、マスキングテープを素早くはがします。

コーキング剤が硬化するとテープが除去しにくく、必要な部分までも剝離する可能性があるので、丁寧に除去しましょう。

最後に、外壁やサッシなど周辺にコーキング剤が付着していないか確認し、汚れがあれば拭き取ります。

コーキング剤が完全に乾燥するには、1日〜3日かかることも覚えておいてください。

雨漏り修理に使えるコーキング剤の種類


コーキング剤はさまざまな種類があり、特徴も異なります。

雨漏り修理でよく使われるコーキング剤を4つピックアップしました。

コーキング補修する場所に合わせて、適したコーキング剤を選びましょう。

アクリル系

アクリル系は、1980年以前に外壁材のコーキングとして広く使用されていました。

湿っている箇所でも施工できるのが特徴といえます。

しかし、耐水性・耐候性が低いため劣化が早く、頻繁メンテナンスが欠かせません。

近年は外装と比較して耐久性が求めらない、クロスや内装の目地に使用されることが一般的です。

ウレタン系

ウレタン系のコーキング剤は、主にコンクリートの目地や木材、サッシ周りに使用されます。

部材との密着性や耐久性が優れているのが特徴です。

ただし、対候性が低く紫外線に弱い、ホコリが付着しやすいのがデメリットです。

屋外で使用する際は、コーキングの上に塗装して保護する必要があります。

シリコン系

シリコン系は、浴室や洗面所、キッチン周りのコーキング剤として普及しています。

他のコーキング剤と比較して、200〜400円とコストパフォーマンスが良いのが特徴です。

耐久性や耐候性、撥水性に優れ、密着性も高いため、初心者でも扱いやすいといえます。

しかし、耐水性が優れているがゆえに、上から塗装すると剝がれてしまう欠点を覚えておきましょう。

変成シリコン系

どのような場所でも使用できる万能なコーキング剤が変性シリコン系です。

タイル目地やモルタル、コンクリートのひび割れ、屋根材、金属などありとあらゆる場所に使用できます。

シリコン系よりも耐水性や耐熱性が劣る点はありますが、紫外線に強く、コーキングの上から塗装が可能です。

しかし、他のコーキング剤と比べて、価格は高い傾向にあります。

自分で雨漏り修理をコーキング補修する3つのリスク


ホームセンターやネット通販でコーキング剤などが購入できるため、DIYによるコーキング補修に挑戦してみようと思われる方も少なくありません。

しかし、雨漏り修理のコーキング補修は、とても難しく緻密な作業です。

自分で雨漏り修理をコーキングすることによる3つのリスクを紹介します。

雨漏りが悪化する

自分でコーキング補修することで、かえって雨漏りが悪化するケースがあります。

コーキング剤の種類や方法、乾燥条件を見誤ると、きちんとコーキング補修できません。

大事な建物を傷つけたり、養生テープが剥がれなくなったりする可能性もあります。

DIYによるコーキング修理はあくまで応急処置と考えて、一刻も早く専門業者に雨漏り修理を依頼するのがおすすめです。

高額な修理費用がかかる

DIYによるコーキング補修作業の不十分さが原因で、後に高額な修理費用が請求されることもあります。

コーキング補修に関する国家資格「防水施工技能士(シーリング防水工事作業)」があるほど、コーキング補修は非常に難しい作業です。

コーキング補修により雨漏りが肉眼では直ったように見えても、修理が不十分で再発を繰り返すリスクは否定できません。

実は住宅内部の劣化も進行していて、木材が腐っていたり、シロアリが発生したりと取り返しのつかない状況だった可能性もあります。

専門業者に雨漏り修理を依頼する方が、費用対効果が高いといえるでしょう。

屋根からの落下でケガをする

高所でのコーキング補修作業は、滑って転落するリスクが高いので注意が必要です。

素人がはしごや脚立などを使用する場合、ケガをする危険性もあります。

コーキング補修による高所での雨漏り修理工事は、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。

コーキング補修による雨漏り修理はプロの業者に頼むのが一番


外壁のちょっとしたひび割れなどをDIYでコーキング補修することで、雨漏りの被害拡大を防げます。

しかし、雨漏りの発生箇所の特定やコーキングをきれいに塗るのは、初心者だと難しいかもしれません。

雨漏り被害を最小限に抑え、コーキングの仕上がりを美しくするためには、熟練された技が必須です。

建物の価値を維持するためにも、コーキング補修による雨漏り修理はプロの専門業者に頼むのが一番だといえます。

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特殊プライマーを使用し、タイルの補修やシーリング補修のサービスを提供しています。

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雨漏り修理でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

※ロープアクセス工法については、こちらの記事に詳しく紹介しています。
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