非常用発電機の価格は?価格相場やおすすめメーカー14社も徹底解説

非常用発電機の価格は?価格相場やおすすめメーカー14社も徹底解説

「非常用発電機を設置したいけど、価格はいくらだろうか…」
「非常用発電機のメーカーはたくさんあるけど、違いがわからない…」
とお困りの方はいませんか。

非常用発電機の価格は、家庭用だと数万円、大型施設用で数百万円となります。
世界にも引けを取らない、非常用発電機を製造している国内メーカーも多数あります。

この記事では、非常用発電機の価格構成から非常用発電機を取り扱っているおすすめ国内メーカー14社の特徴をご紹介します。

非常用発電機の設置を検討中の方やメーカー選びでお困りの方は、ぜひ最後までご一読ください。

非常用発電機とは

非常用発電機は、災害や想定外の事態など何らかの原因により電気の供給が停止した際に、一時的に電源を供給するための発電機です。

常用発電機と違い、急な停電の備えとして防災や保安の目的で使用されています。

日本は地震や台風、大雨といった災害が頻繁に起こる国です。
そのため、このような非常事態に備えて、企業でもBCP目的で非常用発電機を設置しておくことに関心が高まっています。

非常用発電機の使用用途

非常発電機の使用用途はさまざまです。

医療施設やエレベーターを保有する商業施設や大型ビル、高速道路のインターチェンジ、照明が必要なトンネル、港の夜間照明、24時間体制のコンピューターセンター、空港などで利用されています。

防災用の消火スプリンクラーや非常用エレベーターなどには、法律で停電時でも電力供給が行われるよう電源設備の設置が義務化されています。

そのため、どの設備にも非常用発電機が設置されています。

▶非常用発電機について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
非常用発電機の仕組みとは?設置基準や点検、容量の決め方を解説

非常用発電機の本体価格相場

非常用発電機の価格は、発電用途や容量などにより異なります。

例えば、ほんの一時を過ごせれば良いというような家庭用であれば、ソーラー充電・リチウムイオン電池蓄電タイプの発電機で1万円代から購入できます。

一方で、店舗やサーバー室などで用いるような非常用発電機の場合、ガスタービン発電型で数百万円台になります。

ディーゼル燃料による発電を行う非常用発電機も大型施設向けの製品が多く、ガスタービン発電型と同じく数百万円台の価格設定です。

非常用発電機はメーカーから直接購入することはできず、代理店か取扱店を通じて購入が可能です。
予算内で購入できるかどうか、代理店や取扱店に見積もりを頼んでみるのもいいでしょう。

非常用発電機の価格構成

設置型の非常用発電機は、本体価格の他に設置工事費、電気工事などの付帯工事費と届出申請の費用が加わります。

新たに発電機を増設する場合や更新する発電機のサイズが大きくなる場合には、燃料タンクや発電機を載せる土台の基礎工事が必要です。

さらに、受電キュービクルから発電機までケーブルを引き込む電気工事、シチュエーションに合わせて電力供給をコントロールする自立盤制作の費用が追加されます。

非常用発電機を製造しているメーカー14選

ここからは、非常用発電機を製造しているおすすめのメーカー14社をご紹介します。

ダイハツディーゼル

引用:ダイハツディーゼル株式会社

ダイハツディーゼル株式会社は、ディーゼルエンジンやガスタービンエンジン、非常用発電装置などを手がけています。

情報や通信・医療・一般産業などとあらゆる分野で利用され、設置場所は屋外から地下室まで対応可能な豊富なラインナップが自慢です。

主力商品の非常用発電機は、母体が大手車メーカーなのでエンジンの信頼性が高いのも特徴。

クボタ

引用:株式会社クボタ

株式会社クボタは、産業機械、建築材料、鉄管、産業用ディーゼルエンジンの会社です。

ディーゼルエンジンの耐久性に定評があり、日本が世界に誇るディーゼルエンジンメーカー
自社で非常用発電機の製造販売をしているだけでなく、他社メーカーへのエンジン供給実績も多数あります。

ヤンマー

引用:ヤンマー

ヤンマーホールディングス株式会社は、株式会社クボタに次ぐ農業機械の大手メーカーで、船舶なども幅広く展開しています。

非常用発電機はラジエター冷却方式と放水循環冷却方式の2種類に対応しており、それぞれ容量に合わせたシリーズが用意されています。

非常用発電機のほかにも防災設備用発電機、常用発電機、太陽光発電システムと多彩なラインナップも特徴です。

富士電機株式会社

引用:富士電機

富士電機株式会社は、給電対策用電源として無停電電源装置(UPS)、瞬低保護装置、非常用発電装置を扱っています。

非常用発電機は、ディーゼルエンジン発電装置ならコンパクトなものから1000KVAまで容量もあります。
さらに、災害対策用の長時間タイプで寒冷地や全天候対応可能と多彩なラインナップが特徴。

株式会社明電舎

引用:明電舎

株式会社明電舎は、インバーター、UPS無停電電源装置、バイオマス発電機遮断器、MLSS計、PMモーターなどを取り扱っています。

環境配慮型ディーゼルエンジンを採用しており、起動時や急激な負荷変動による黒煙排出量を大幅に低減
ガスタービン発電の非常用発電機もあり、全国の大型施設や病院での豊富な納入実績があります。

川崎重工業株式会社

引用:川崎重工業株式会社

川崎重工業株式会社は、1896年に設立された老舗の会社です。

PUシリーズの非常用発電機が有名で、停電や災害などの非常時のバックアップ電源として活用可能な産業用ガスタービンをどのメーカーに先駆けて取り入れました。

出力150kVAから6,000kVAまで20種類を超えるラインナップで、全国で7千台超の導入実績を誇る、産業用ガスタービンのパイオニアメーカーです。

株式会社日立製作所

引用:日立製作所

株式会社日立製作所は、大型家電も有名ですが、電気系統の故障が少ないと発電機でも高評価を得ています。

非常用発電設備としては日立サンパワーシリーズがあります。
ガスタービン発電設備とディーゼル発電設備があり、ディーゼルエンジンは自社ではなく一流メーカーの製品を採用しているので信頼性が高いのが特徴。

株式会社シーエープラント

引用:株式会社シーエープラント

株式会社シーエープラントは、プラント設備設置・補修工事、エネルギープラント設備の試運転・調整業務・保守維持管理業務をしています。

シーエープラントはGENERAC日本代理店として、GENERACのLPガス発電機を販売しています。

LPガス発電機は、ディーゼル発電機と比べると黒煙を排出しないためクリーンで、燃料の劣化も殆どなく、災害や非常時のBCP対策として注目を集めています。

三友工業株式会社

引用:三友工業株式会社

三友工業株式会社は、ゴム射出成形機や工場内の自動化、環境保全設備、小型発電機および防音・消音装置の開発、航空宇宙機器産業などの幅広い事業内容を展開しています。

品質保証の国際標準であるISO9001、ISO14001の認証を取得。

40年以上の経験がある防音・消音装置ノウハウを組み合わせ、環境に優しく災害に強い高性能・高品質の製品を提供しています。

和晃技研株式会社

引用:和晃技研株式会社

和晃技研株式会社は、さまざまな電気電子機器の設計や製造、販売をしています。

水冷式ガスエンジン非常用発電機の「PROTECTORシリーズ」では、停電後でも約10秒後に自動稼働。
復旧後は1分後に停止するように設定されているため停電時のバックアップ対策におすすめです。

デンヨー株式会社

引用:デンヨー株式会社

デンヨー株式会社は、非常発電機や負荷試験機、エンジンコンプレッサ、ガス発電機、溶接機械、発電機などと発電機に特化した製品を取り扱っています。

工業用や車用、家庭用など幅広い商品の発電機を作っており、国内シェア率が高いのが特徴。

発電機の国内市場占有率も60%を超え、さらに溶接機でも国内市場占有率が50%を超えているまさに発電機のリーディングカンパニーといえるでしょう。

ニシハツ株式会社

引用:ニシハツ株式会社

ニシハツ株式会社は、非常発電機や非常電源、発電機等を取り扱っています。
ニシハツ自家発電装置は、防災用、コンピュータ・無線通信・ダムまたは各種養殖場などの停電対策でも高い評価を得ています。

「20kVA~1100kVAシリーズ」のキュービクル形は、運転に必要なすべての装置を内蔵しています。
消防法にもとづいて製作された自家発電装置のため、専用の発電機室を設ける必要がなくどこでも手軽に設置可能です。

株式会社カナデン

引用:株式会社カナデン

株式会社カナデンは、非常発電機や接触式センサー、接触式変位センサー、FAシステム、マイクロシーケンサ、サーミスタ等を取り扱っています。

非常用防災用自家発電設備は、三菱電機の発電機・制御機器を一体に組み合わせた製品を販売しています。
また、受変電システムやUPS、中央監視設備と連携したシステム構築技術であらゆる商用電源の用途に最適なシステムをご提案します。

オーハツ株式会社

引用:オーハツ株式会社

オーハツ株式会社は、非常発電機や発電機盤・配置盤の設計、製造、販売などを行っています。

オーハツの防災設備用自家発電装置「OFGシリーズ」は、消防法等の基準に適合しているので発電機室を設置する必要がありません。

機械室の片隅や屋上と場所を選ばずに設置できるのが魅力です。

非常用発電機における負荷試験とは

非常発電機は、想定外の有事の際に間違いなく稼働させるために定期的に点検を行いましょう。

東日本大震災の教訓をもとに、平成18年6月1日に総務省消防庁より「年1回の非常用発電機の定格出力確認の義務化」が勧告されました。

非常用発電機の法令点検は主に3つあります。

  • 電気事業法の月次点検(経済産業省管轄)
  • 消防法の定期点検・負荷運転試験(総務省消防庁管轄)
  • 建築基準法の定期点検(特定行政庁管轄)

負荷運転点検を実施しないと法令で罰せられるので注意してください。

メンテナンスの重要性

非常用発電機は日常生活では稼働する機会がないので、設置が完了したらメンテナンスを怠りがちです。

しかし、稼働の有無に関わらずオイルや冷却水などの消耗品は年数が経つことに劣化していきます。
有事の際にすぐに稼働できるように定期的なメンテナンスは忘れずにしましょう。

▶非常用発電機のメンテナンスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
非常用発電機の耐用年数とは?劣化部分やメンテナンスの必要性を解説

まとめ 非常用発電機の価格をメーカーごとに比較しよう

非常用発電機の価格は、大型施設向けの業務用だと数百万円台となります。
非常用発電機を取り扱っているメーカーも大企業から中小企業までさまざまなメーカーが参入しています。
予算や性能を十分に比較して、非常用発電機の導入を検討してみてください。

非常用発電機を設置したら、定期点検を欠かさず実施しましょう。
人命に関わる大事なことなので、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。

ギアミクスが提供する非常用発電機試験は、擬似負荷試験となります。
停電の必要がなく、自社の非常用発電機とギアミクスが持ち込む擬似装置があれば試験が可能。

まずは、お気軽にお問い合わせください。