現代の日本では、様々なところに橋がかかっており、橋を利用せずに生活するのは困難です。
そのため、橋の安全を確保するための橋梁点検の実施は重要なことです。
本記事では、橋梁点検におすすめの会社を6社紹介します。
橋梁点検会社の選び方もあわせてご覧ください。
橋梁点検におすすめの会社6選
本章では、全国対応・豊富な実績など、様々な特徴のある橋梁点検会社を6社紹介します。
紹介する会社の中には、新技術を用いた革新的な橋梁点検を実施できるところも。
橋梁点検という重要性の高い作業の依頼先選びの参考になさってください。
会社1.柔軟・迅速な橋梁点検「株式会社ギアミクス」
株式会社ギアミクスは、大阪と東京に拠点を置く企業です。
全国に対応でき、橋梁点検では打診調査を得意としています。
株式会社ギアミクスの施工実績のページからは、高層ビルを中心とした様々な打診調査の実績を確認できます。
外壁補修や台風・地震被害の復旧に対応できるのもポイントです。
橋梁の点検から補修までをワンストップで依頼でき、様々な事態に対する柔軟性の高い作業に期待できます。
株式会社ギアミクスは、精度の高い橋梁点検と様々な事態への対応力を求めている人におすすめです。
会社2.長期的な橋梁の安全を確保「株式会社東コンサルタント」
株式会社東コンサルタントは、福島県いわき市に拠点を置く企業です。
おもに拠点のある地域の道路・橋・公園・水道などの整備を提供しており、国や自治体がおもな取り引き先。
株式会社東コンサルタントの橋梁点検は、単純に補修するのではなく、橋の延命化による建設コストダウンを狙うのが特徴です。
橋をCADデータとしてデータベースで管理し、維持管理を効率化することで、予防保全にもつながります。
株式会社東コンサルタントは、長期的に考えたときに、橋の維持管理にかかるコストの削減を検討している人にぴったりです。
会社3.有名な橋の点検・調査実績「株式会社橋梁検査センター」
株式会社橋梁検査センターは、東京都に本社のある企業です。
全国に対応しており、橋の調査・点検のほか、設計もできます。
株式会社橋梁検査センターは、橋梁点検を専門にしているのが特徴のひとつ。
橋梁点検を専門にしているからこその信頼性の高さは、確かな技術によって裏付けられたものです。
株式会社橋梁検査センターは、専門性の高い橋梁点検・補修などに対応した会社を探している場合向けです。
会社4.30年以上の橋梁点検経験「株式会社アーバンパイオニア設計」
株式会社アーバンパイオニア設計は大阪に拠点を置く企業です。
橋梁・道路・公園の設計を中心として、点検・補修・補強などを事業としています。
株式会社アーバンパイオニア設計は、コンクリート・鋼製の橋に加えて、木製の橋にも対応できる点が特徴的です。
木製の橋の点検は、木橋の特性を知り尽くした「木橋診断士」が担当し、適切な点検と診断を実施します。
株式会社アーバンパイオニア設計は、木製の橋の点検・補修ができる会社を探している人におすすめです。
会社5.全国対応が可能「株式会社ダイム」
株式会社ダイムは、東京都に本社を構える企業です。
トンネル・橋梁・ダム・水路などの点検・調査を実施しており、多種多様な社会インフラに対応できます。
株式会社ダイムは、橋梁の様々な状況・状態に合わせた対応ができる技術力の高さが魅力のひとつです。
目視点検・打診調査・赤外線調査に加えて、地中レーダー探査や超音波測定などにも対応。
株式会社ダイムは、橋梁を複数の観点から調査したいと考えている人向けです。
会社6.RC床版画像点検を実施「国際航業株式会社」
国際航業株式会社は、東京都に拠点を置く企業です。
センシング・モデリング・ソフトウェアやソリューションの提供などを中心に事業を展開しており、橋梁点検・診断も実施しています。
国際航業株式会社の橋梁点検は、自社開発の「RC床版の点検記録システム」を活用しているのが特徴です。
RC床版の点検記録システムは、写真測量技術を用いて橋梁のRC床版のひび割れを調査することで、近接目視による点検の効率化に期待できる技術です。
国際航業株式会社は、目視点検のコストを削減したいと考える人にぴったりの会社です。
橋梁点検に対応可能な会社選びの3つのポイント
橋梁点検は、橋の規模にもよりますが、多額の費用が発生します。
そのため、適正価格で精度の高い橋梁点検を実施してくれる会社を探すことが大切です。
本章では、橋梁点検に対応できる会社選びの3つのポイントを解説します。
ポイント1.複数の会社を比較
橋梁点検会社は、複数社を比較・検討して選定するのが大切です。
なぜなら、橋梁点検の費用は橋梁の規模によって異なり、明確な目安が存在しないためです。
複数の橋梁点検会社を比較することで、費用の目安が明確になります。
費用の目安を調べる際は、見積書を依頼したときの対応も確認してください。
電話の対応が丁寧・メールの返信が迅速かつ丁寧といった場合には、社員教育が行き届いている証拠です。
社員教育が行き届いている会社とはコミュニケーションを図りやすく、想定外のトラブルが発生した際のスピーディな解決に期待できます。
ポイント2.見積書の内容を確認
依頼した見積書は、合計金額だけでなく、作業や部材などの内容と小計も確認しましょう。
見積書の詳細な内容を確認する理由は、橋梁点検会社の不正防止に効果的なため。
見積書に作業や部材などの詳細が記載されていなければ、本来必要な数以下の部材を使った手抜き工事だった場合に見抜くのは困難です。
見積書を確認した段階で「〇〇工事一式」といった記載のみだった場合は、必ず橋梁点検会社に詳細を確認してください。
その上で、見積書の内容に不明点があったときは問い合わせるのが安心です。
ポイント3.橋梁点検の方法をチェック
橋梁点検は、橋梁点検車を使う・足場を組んで打診調査・目視調査する、といった方法が主流です。
しかし、近年では技術力の向上により、橋梁点検車や足場が不要な橋梁点検方法があります。
代表的な橋梁点検方法としては、無足場工法が挙げられます。
無足場工法とは、足場や橋梁点検車を使わずに点検・補修を実施する施工方法です。
足場や橋梁点検車が不要となる分、大幅なコスト削減に期待できます。
橋梁点検の方法をチェックすることで、的確な点検・修繕を低価格で実現できる可能性があります。
低コストな橋梁点検が可能な新技術「ロープアクセス工法」とは?
ロープアクセス工法は、足場や橋梁点検車を使わずに橋梁点検を実施できる無足場工法のひとつです。
近年ではロープアクセス工法が注目されている反面、特徴がわからない人も。
本章では、精度の高い橋梁点検を低コストで実施できるロープアクセス工法を解説します。
なお、ロープアクセス工法は「ロープアクセス工法とは?基礎・メリット・デメリットを解説」でも解説しています。
1.2本のロープを使った無足場工法
ロープアクセス工法は、メインロープ・バックアップロープ・2つのアンカーを使用して橋梁点検を実施する技術です。
ロープの支点となるアンカーとロープを、それぞれ2つずつ使用することで、片方が外れた場合も安全を確保できます。
ロープアクセス工法は、レスキュー隊が使うロープ技術を活用した方法としても有名です。
習得するには高度な技術を要するものの、レスキュー隊が採用していたことから安全性の高さがわかります。
日本では、ヨーロッパの産業用資格取得を推奨する動きもみられており、さらなる安全性の確保に期待されています。
2.地形に左右されない柔軟性の高さ
従来の工法では、下記のような課題がありました。
- 足場が設置できない環境(河川や海の上など)では近接目視点検や打診調査が困難
- 足場では複雑な形状の橋梁に対応しきれず点検が困難
足場工法は、動きが2次元的なものになりやすく、そのために点検できる箇所に制限が発生しがちです。
その一方で、ロープアクセス工法は足場という制限がないぶん、3次元的な動きが可能です。
たとえば鉄筋コンクリートT桁橋の点検を足場工法で実施した場合では、床版の点検は見上げる姿勢を保つため作業員の負担は大きくなりやすいものです。
しかし、ロープアクセス工法は橋桁に足をかける体制であれば、床版と水平を保った体制で無理なく点検できます。
ロープアクセス工法は、作業員の負担軽減と柔軟性の高さの双方を備えた点検方法です。
3.足場・橋梁点検車の費用を削減可能
足場を用いた橋梁点検は、工期が長期化しやすくコスト高になるのがデメリットです。
実際に、ビルの外壁(2,000㎡)の打診調査を実施するケースで比較してみましょう。
- 足場工法:足場費用(2,000,000円)+打診調査費用(300,000円)+報告書作成費・諸費用(150,000円)=2,450,000円
- ロープアクセス工法:ロープ打診調査費用(700,000円)
工期の比較では、足場工法が6日間なのに対して、ロープアクセス工法はわずか2日間です。
橋梁点検車を用いた場合は、足場ほどではありませんが、特殊車両扱いとなるため費用は高額になりがち。
ロープアクセス工法は、低コストで正確な調査ができる橋梁点検方法です。
なお、費用や工期の比較については、株式会社ギアミクスの場合を参考にしています。(参照:株式会社ギアミクス ロープアクセス事業)
橋梁点検が可能な会社をお探しの方へ
本記事では、橋梁点検会社の紹介や選び方、低コストで点検できる新技術をお伝えしました。
橋梁点検の必要性を理解していても、コストがかかり過ぎては自治体の負担が大きくなる可能性があります。
そのため、確実性の高さとコストの低さを両立した橋梁点検方法を探すことが大切です。
当メディアを運営する株式会社ギアミクスでは、ロープアクセス工法を採用し、外壁調査や橋梁調査を事業としています。
ロープアクセス工法による橋梁点検に興味をお持ちの方は「ロープアクセス事業」のページをご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。