防水テープは、雨漏りを手軽に修理できるため人気を集め、ホームセンターやインターネットで豊富にラインナップされています。
しかし、種類が増えたことによって、どの防水テープが雨漏り修理向きなのか迷ってしまうことも。
そこで今回は、雨漏り修理向けの防水テープを紹介します。
雨漏り修理の手順や、雨漏り後の注意点についても、あわせて参考にしてみてください。
目次
雨漏り修理におすすめの防水テープ6選
本記事で紹介する、雨漏り修理向けの防水テープは以下の6つです。
- 全天候型で使いやすい「KURE ゴリラテープ」
- 雨・風・熱を防げる「日東電工 全天テープ」
- 耐用年数約20年「セノハウス用材 かんたん水もれ防止 貼るだけ補修シート」
- アルミ屋根・トタンの補修に「ニトムズ 防水アルミテープブチル」
- 手で切れて災害時にも活躍「アサヒペン パワーテープ」
- ポリエステルメッシュで丈夫「3M スコッチ 強力多用途補修テープ」
さっそく、テープごとの特徴を見ていきましょう。
おすすめ1.全天候型で使いやすい「KURE ゴリラテープ」
KURE GORILLA クリスタルクリアは、濡れた面や水中でも使用可能な防水テープです。
瓦・雨どい・トタン・ガラスなど、幅広いシーンで使えます。
耐寒・耐熱仕様で、手でも簡単に切れるため、DIY初心者でも使いやすいでしょう。
クリアテープは、紫外線によって黄色に変色しやすいのがネック。
しかし、GORILLA クリスタルクリアは、紫外線に強いため安心です。
屋根や外壁などの見た目を損なう心配なく、強力な防水効果に期待できます。
おすすめ2.雨・風・熱を防げる「日東電工 全天テープ」
日東電工 全天テープは、住宅専用に設計した防水・気密テープです。
耐久性に優れるブチルゴム系粘着剤がベースなため、雨漏り業者が修理するまでの期間も安心。
テープが0.4mmと厚めなのもポイントです。
段差がある場所でも使いやすく、しっかりと密着するため、テープの防水効果を損ねる心配がありません。
さらに日東電工 全天テープは、低温領域でも粘着力を損ねにくいよう工夫されています。
東北地方や北海道など、気温が低い地域でも安心でしょう。
おすすめ3.耐用年数約20年「セノハウス用材 かんたん水もれ防止 貼るだけ補修シート」
セノハウス用材 かんたん水もれ防止 貼るだけ補修シートは、瓦のように複雑な形状をしている屋根にぴったりです。
アルミメッシュ入りで、全方位に伸縮。
ハサミやカッターでカットして貼るだけで、雨漏り修理未経験の方でも簡単に作業可能です。
対応温度は-40℃~90℃のため、寒冷地域や熱帯地域でも、補修後にテープがひび割れる心配がないでしょう。
保証値ではないものの、耐用年数が20年と長期ですので、災害時の備えとして常備するのもおすすめです。
おすすめ4.アルミ屋根・トタンの補修に「ニトムズ 防水アルミテープブチル」
ニトムズ 防水アルミテープブチルは、アルミ・トタン素材の屋根を修理する際に活躍します。
金属系の屋根に溶け込みやすく、修理のあとが目立たないのは、アルミテープならではの特徴です。
紫外線によるアルミの変色は、テープ表面にラミネート加工を施し、従来品に比べて対候性がアップ。
粗面接着性にも優れているため、サンドペーパーで表面を平らにする手間が省けます。
素早い作業ができれば、雨の晴れ間を見ながらの雨漏り修理も可能でしょう。
おすすめ5.手で切れて災害時にも活躍「アサヒペン パワーテープ」
引用元:アサヒペン 公式サイト
アサヒペン パワーテープは、テープをはがしたときの跡が心配な方向けの防水テープです。
しっかりとした防水機能が備わっているだけでなく、のり残りが少ないよう設計されています。
価格が500円未満なのも人気の理由の1つ。
手軽に購入できて、テープのカットにはハサミやカッターを準備が必要ありません。
散水ホースの水漏れやテントの補修にも使えるため、常備しておいて損はない製品でしょう。
おすすめ6.ポリエステルメッシュで丈夫「3M スコッチ 強力多用途補修テープ」
3M スコッチ 強力多用途補修テープは、屋根以外にも補修が必要な方におすすめの防水テープです。
特殊ゴム系粘着剤を使用しており、金属・プラスチック・木材・ガラスなど、使用箇所を選びません。
すきま風対策としても使用できるほか、テントや浮き輪の補修など、雨漏り以外でも活躍。
手でカットできて手軽ですが、雨漏りを防げる期間はあまり長くないのがネックです。
3M スコッチ 強力多用途補修テープは、一時的な応急処置として使用するのがいいでしょう。
防水テープで雨漏り修理、初心者もできる3ステップとは?
防水テープで、雨漏りを修理するときの手順は以下の通りです。
当記事は、高所での作業を推奨するものではありません。雨漏り修理のために、屋根や壁などの高所で作業をするときは、必ずヘルメットや命綱を身に付けましょう。また使用するはしごや靴は、滑り止めがついているかを確認し、安全な作業ができるようにしてください。
ステップ1.防水テープで修理する雨漏り箇所を確認
雨漏り箇所は、目視で確認します。
目視で雨漏り箇所を確認したのちに、該当箇所に防水テープを貼って、散水テストをしてみてください。
雨漏りが続いていれば、目視確認を再度行います。
雨漏り箇所を確認するステップでは、応急処置向けの防水テープを使うのがポイントです。
本格的な防水テープを使用した場合、貼ったり剥がしたりを繰り返すうちに、粘着力が損なわれてしまうリスクがあるためです。
雨漏り箇所の目星がついたら、次のステップに進みましょう。
ステップ2.雨漏り箇所の汚れを落とす
屋根にはコケやほこりなどの汚れが付着しているケースがほとんどです。
屋根の汚れは、防水テープの粘着力を低下させる原因ですので、可能な限り落としておきましょう。
屋根の洗浄には、専用の洗剤を使用して、最低限の水で洗い流す方法がおすすめ。
高圧洗浄機を使ったほうが早いですが、雨漏り箇所から水が浸入するリスクがあります。
洗浄後の屋根は、防水テープを貼る前に、しっかりと乾燥させるのがポイントです。
接着面が乾いていれば、防水テープの接着力が損なわれません。
ステップ3.雨漏り箇所に防水テープを貼る
雨漏り箇所の洗浄が終わったら、防水テープを貼ります。
防水テープを、雨漏り箇所に貼るときのポイントは以下の3つ。
- 凹凸があるときは、突出している部分から貼る
- 細かい突起には、マイナスドライバーや精密ドライバーなど、工具を活用して密着させる
- 防水テープは、下から上に向かって重ねて貼る
上記のポイントに気を付けていれば、雨漏りが再発する心配は、ほとんどなくなるでしょう。
ただし、雨が降り続く中での作業はやめておくべきです。
怪我のリスクが高く、雨漏り修理業者に依頼したほうが確実です。
雨漏り修理業者が到着するまでの対策は「雨漏りを自分で修理する方法とは?プロ業者に依頼するケースも紹介」に掲載されていますので、参考にしてみてください。
防水テープで雨漏り修理後に注意すべき3つのポイントとは?
雨漏りは「修理して終わり」ではありません。
雨漏りは、時間差で悪影響が生じるリスクがある点に注意が必要です。
本章で解説するポイントを中心に、雨漏り後の状態を確認しておきましょう。
雨漏り後に注意すべきポイント一覧
ポイント1.雨漏り後はカビ・虫の発生に注意
雨漏り修理後は、建物内部に水が残っている可能性があります。
水が残っていなくても、天井裏や壁の裏側は湿気が高い状態です。
そのためカビが発生しやすく、ダニ・シロアリ・ネズミなどの害虫・害獣被害が発生するリスクがあるでしょう。
特に天井に生えたカビは、目に見えないうちに繁殖し、健康被害をもたらす可能性があるため注意が必要です。
天井カビのリスクについては「天井のカビ取りで大量発生を防止!除去できない時の対処法も紹介」をご覧ください。
ポイント2.雨漏り後の漏電に注意
建物内の電気配線は、経年劣化によって絶縁体に亀裂が生じているかもしれません。
絶縁体に亀裂がある状態では、雨水によって漏電を引き起こすリスクが高まります。
目に見えにくく、発見が難しい漏電を発見するためのポイントはブレーカーです。
雨漏り修理後に、ブレーカーが頻繁に落ちるようであれば、漏電を疑いましょう。
ポイント3.雨漏りが建物に与えるダメージに注意
雨漏りは、住宅の柱・梁・土台などの劣化を早めるリスクがある点に注意しましょう。
特に注意が必要なのは木造住宅です。
総務省の「平成30年住宅・土地統計調査住宅数概数集計」によると、平成30年の時点では、木造住宅が占める割合は56.9%。
近年では、住宅の非木造化が進んでいるものの、木造住宅数が少ないとは言えない数字です。
雨漏り後に、躯体の状態に不安を感じた場合は、住宅建設メーカーや大工などに点検を依頼してみてください。
ビルや商業施設の雨漏りが必要な方へ
今回は、雨漏りを防水テープで修理する方法について解説しました。
雨漏りは、一般住宅であれば防水テープを使い、DIYで解決できるケースもあるでしょう。
一方で、ビルや商業施設の雨漏り修理を、DIYで対処するのは困難です。
ビルや商業施設の雨漏りは、しかるべき調査と修理をしなければ、法に触れる可能性があります。
ギアミクスでは、ロープアクセス工法を用いた外壁調査・ビルメンテナンスを請け負っております。
ビルや商業施設の雨漏りでお困りの際は、気軽にお問い合わせください。
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