天井の石膏ボードに発生した頑固なカビに悩んではいないでしょうか？

中には、カビの発生と除去のいたちごっこに苦しむ方もいるでしょう。

そこで今回は、天井のカビを完全に除去する方法を解説します。

カビのない、きれいな石膏ボードの天井を見上げながら、快適に過ごせます。

【準備編】天井石膏ボードのカビ取り方法

天井石膏ボードのカビを確実に除去するために、準備は万端にしておきましょう。

天井石膏ボードのカビ取りには、どんな準備が必要なのかを解説します。

1.天井石膏ボードに生えているカビの種類を特定

カビは大きく4種類に分けられます。

カビの種類と特徴は下記の通りです。

• 黒カビ・赤カビ：結露がある・湿度が高いなどの条件で発生
• 青カビ・白カビ：湿度が低い場所にも発生

カビの種類がわかれば、カビが発生したおおよその原因が判明します。

たとえば黒カビや赤カビ。

結露だけでなく、漏水が原因になっているケースが多く見られます。

「カビをいくら除去しても再発してしまう」と悩んでいる方は、原因に対処できていない場合がほとんどです。

どんな種類のカビが、なぜ発生しているのかを確認したうえで、カビと同時に原因も除去しましょう。

2.天井石膏ボードのカビの大きさを測定

天井石膏ボードのカビの大きさは、自力で除去できるかどうかの判断材料になります。

目安になるのは、1㎡より大きいかどうかです。

なぜなら市販されているカビ取り剤は、1本あたり1㎡のカビ除去を想定しており、それ以上の範囲に広がったカビの除去は困難なため。

カビの大きさを確認すると同時に、カビが複数箇所に発生しているかも確認してください。

複数箇所にカビが発生している場合は、カビの胞子をまき散らす原因があるケースがほとんど。

カビの胞子をまき散らす原因の調査は、専門知識がなければ解明できないでしょう。

石膏ボード天井のカビが、身体に悪影響を及ぼす前に、専門業者に相談してみるのがおすすめです。

3.天井石膏ボードのカビ付近に漏水がないか確認

漏水は、天井石膏ボードのカビの成長を促進させます。

漏水によって、天井石膏ボードの湿度が急上昇し、カビが繁殖しやすい環境になるためです。

天井石膏ボードに漏水がある場合は、天井裏にも要注意。

漏水があるケースでは、カビは天井裏から発生します。

漏水によるカビは、石膏ボード天井の裏側から発生し、徐々に表面に顔を出します。

状態によっては、石膏ボードを交換が必要になる場合もあるため、初めから業者に相談するのが安心です。

漏水を素早く発見できる、最新の調査方法については「赤外線調査で外壁は安全を保てる？必要な理由と費用のめやすを解説」をご覧ください。

【実践編】天井石膏ボードのカビ取り方法

自力で対応できるレベルのカビであれば、市販のカビ取り剤で除去可能です。

塩素系漂白剤や、アルコール除菌スプレーを使用した場合の、カビ取り方法を解説します。

天井石膏ボードのカビ取りにお役立てください。

1.塩素系漂白剤で天井石膏ボードのカビを取る場合

塩素系漂白剤を使用したときの、具体的な手順は以下の通りです。

1. 天井石膏ボードのカビ直下にあるものを寄せる、または保護する
2. キッチンペーパーに適量の塩素系漂白剤をつける
3. 漂白剤がついたキッチンペーパーを、カビに貼りつける
4. 3～5分ほど放置
5. 雑巾で拭き取る

実行するときは、必ず保護メガネ・手袋・マスクを着用のうえ、目立たないところでテストをしましょう。

思わぬ怪我や、天井を傷めるリスクが少なくなります。

塩素系漂白剤を、直接天井にかけるのもいけません。

垂れてしまう原因になり、肌の露出部分や床に、ダメージを与える可能性があります。

2.アルコール除菌スプレーで天井石膏ボードのカビを取る場合

アルコール除菌スプレーを使用したときの、具体的な手順は以下の通りです。

1. ペーパーモップに雑巾を取り付ける
2. 雑巾にアルコール除菌スプレーを吹き付ける
3. カビを拭く

アルコール除菌スプレーは、雑巾がしっとりする程度吹き付けるのがポイントです。

アルコールを多めに含ませると、カビにしっかり浸透させられて、より効果的に除去できます。

拭くときは、ゴシゴシとこすらないのも大切です。

石膏ボード天井のカビに押し当てて、アルコールを浸透させるイメージで拭きましょう。

【チェックリスト】天井石膏ボードのカビ取りは自力で可能？

天井石膏ボードのカビは、下記のチェックリストのいずれかに該当する場合は、業者に依頼しましょう。

• 1㎡以上の範囲にカビがある
• 複数箇所にカビが発生している
• 天井の石膏ボードが膨らんでいる
• 天井の石膏ボードが濡れている
• 真っ黒なカビが生えている
• 自力でカビ取りをしたが再発した

チェックリストに該当した場合、なぜカビ取り業者に依頼すべきなのかについて、より詳しく解説します。

石膏ボード天井にカビがあれば他もチェックする必要がある

天井にカビがある場合、部屋全体にカビの胞子が付着している可能性があります。

1㎡以上の範囲にカビがある・複数箇所にカビが発生している、といったケースは、特に注意が必要です。

その場合は「どこまでカビ取り作業の範囲を広げるか」の判断が専門業者でなければ困難。

カビの専門知識と、カビ取りの豊富な経験がある、専門業者に任せるのが確実です。

雨漏りの有無を確認する必要がある

天井の石膏ボードが濡れている・膨らんでいる場合、漏水している可能性が考えられます。

漏水の対処は、専門業者でなければ難しいでしょう。

石膏ボードの交換に加え、どこから漏水しているのか、原因を突き止める必要があるためです。

漏水の原因解明には外壁調査が最適。

外壁調査については「外壁調査の費用相場とは？おこなう理由や方法、業者選びのポイントを解説」で詳しく解説しています。

漏水の可能性がある場合は参考になさってください。

カビを完全に除去できない可能性がある

カビが再発した場合は、自力でカビ取りをした際に、除去しきれていなかった可能性があります。

さらに、市販のカビ取り剤に対して、耐性を身に付けたカビ菌が生まれている可能性も。

カビ取りをしてから、数日以内にカビが再発した場合は、特に注意しましょう。

ほぼ確実に耐性菌がおり、専門業者でなければ完全なカビの除去が困難です。

天井石膏ボードのカビ取りを業者に依頼する3つのメリットとは？

天井石膏ボードのカビ取りは、本当に業者に依頼するだけの価値があるのか。

そう感じている方もいるでしょう。

カビ取り業者に依頼するメリットを解説します。

メリット1.天井石膏ボードのカビが広がっている範囲を見極め可能

カビ取り業者は、豊富な経験と知識、専門機器を使用します。

そのため、より的確にカビの範囲を特定可能です。

天井石膏ボードに発生したカビの、取り残しによる再発のリスクがほとんどありません。

メリット2.奥まで浸食した天井石膏ボードのカビ取りが可能

市販のカビ取り剤は、安全のために、濃度が低い状態で製造されています。

しかし、カビ取り業者が使用するカビ取り剤は高濃度。

天井石膏ボードに発生したカビの奥まで浸透し、完全に除去します。

メリット3.天井石膏ボードのカビ再発予防が可能

カビ取り業者が、天井石膏ボードのカビ取りを施工した場合、短期間で再発する可能性はほとんどありません。

その理由は明確。

石膏ボードの奥まで浸透するカビ取り剤を使用し、カビを完全に除去できるためです。

漏水や換気不足などが原因であれば、天井石膏ボードにカビが再発します。

しかし、そういったケースでも心配いりません。

カビ取り業者が原因を解明・解決。

そういった一連の作業により、カビの再発予防が可能です。

天井石膏ボードのカビ取り不要、予防する方法とは？

天井石膏ボードのカビは予防できます。

その仕組みを解説します。

天井石膏ボードのカビは細胞壁を破壊されると周囲に警告を発する

カビの核となる部分は、外側の細胞壁で守られています。

そして、カビは細胞壁が破壊されると、周囲にいる同種菌に対して警告を発する性質があります。

人間が、落とし穴を見つけたときに、周囲の人に注意喚起するのと同じです。

天井石膏ボードのカビは性質を利用して予防できる

警告を発しているカビの近くには、同種菌が寄ってきません。

カビ菌が寄ってこなければ、カビは発生しようがなくなります。

つまり、カビの細胞壁を破壊できる薬剤があれば、カビ予防が可能ということ。

浮遊しているカビ菌も、天井石膏ボードに付着できなければ、繁殖できません。

天井石膏ボードにコーティングを施工する技術がある

カビの性質を利用できる薬剤を使用し、コーティング可能なカビ取り業者が実在します。

天井石膏ボードに特殊な薬剤を塗布し、カビのないきれいな天井を長期間持続させるのです。

天井石膏ボードのカビ取りを業者に依頼する際は、コーティングが施工可能かを確認してみましょう。

天井石膏ボードのカビ取りにお悩みの方へ

今回は、下記3つのポイントをお伝えしました。

• 天井石膏ボードのカビ取り方法
• 天井石膏ボードのカビ取りは業者に依頼するのが確実
• 天井石膏ボードのカビは予防できる

ギアミクスでは、スーパーマーケットを中心とした、豊富なカビ取り経験があります。

天井石膏ボードのカビでお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

きっと満足のいく結果が得られます。