電気工事の見積を受け取ったものの、「この金額は妥当なのか?」と判断に迷われていませんか?
特にキュービクルや非常用発電機など専門的な電気設備工事になると、一般的な単価表だけでは判断が難しく、「適正価格がわからない」「どの業者に依頼すべきかわからない」というお悩みを抱える施設管理者や事業者の方は少なくありません。
本記事では、電気工事の単価表の基本から、地域別・作業別の相場、専門設備工事の費用変動要因、見積書のチェックポイント、そして信頼できる業者の選び方まで、実務で使える情報を網羅的に解説します。
この記事を読めば、電気工事の適正価格を判断する力が身につき、安心して業者に依頼できるようになります。
目次
電気工事の単価表とは?基礎知識を3分で理解
電気工事の単価表とは、工事費用を算出するための基準となる価格表のことです。主に「1人工(にんく)」という単位で労務費を計算し、材料費・運搬費・諸経費を加えて総額を算出します。
単価表には、大きく分けて2種類あります。
1. 公的単価表(国土交通省・各都道府県が発行)
公共工事の予定価格を算定する際の基準として使われます。「公共工事設計労務単価」は、所定内労働時間8時間あたりの日額単価として整理されており、時間外割増や現場管理費・一般管理費などは含まれていません。
2. 企業の単価表(各企業が独自に設定)
自社の施工体制・保有資格・安全管理・移動条件・利益設計などを反映したものです。公的単価を参考にしつつ、実態に合わせて調整しています。
電気工事費用の構成要素
電気工事の総費用は、以下の要素で構成されます。
| 費用項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ①労務費 | 人工数 × 労務単価 | 職種・地域で変動 |
| ②材料費 | 配線・スイッチ・コンセントなど | 数量・グレードで変動 |
| ③運搬費 | 交通費・駐車場代など | 現場の立地条件で変動 |
| ④諸経費 | 現場管理費・一般管理費など | 工事規模・難易度・安全管理などで変動 |
見積書を確認する際は、これらの項目が明記されているかをチェックしましょう。不透明な「一式」という記載が多い見積は要注意です。
1人工(にんく)と歩掛(ぶがかり)の基本
電気工事の費用計算で欠かせないのが、「1人工」と「歩掛」という概念です。
1人工とは
1人工とは、作業員1人が1日(8時間)作業した場合の労務費を表す単位です。電気工事では、作業内容や地域、作業員の資格レベル(第一種・第二種電気工事士など)によって1人工の単価が異なります。
例えば、東京都では電工(電気工事士)の1人工あたり32,600円(公共工事設計労務単価:令和7年3月適用)が相場とされています。
歩掛とは
歩掛とは、特定の作業を完了するために必要な人工数や工数を示す基準値です。例えば「コンセント増設1箇所あたり0.5人工」という具合です。
費用計算の例
コンセント10箇所増設の場合:
人工数 = 0.5人工/箇所 × 10箇所 = 5人工 労務費 = 5人工 × 32,600円 = 163,000円
ただし、この金額は労務費のみです。実際の見積には、材料費・運搬費・諸経費が加わります。
一般的な電気工事の単価相場|地域別・作業別一覧
一般的な電気工事(コンセント・照明・スイッチなど)の単価相場は、地域や作業内容によって大きく異なります。ここでは、地域別・作業別に相場を一覧で紹介します。
ただし、これらはあくまで「一般的な工事」の相場であり、キュービクルや非常用発電機などの専門工事は別途考える必要がある点にご注意ください。
- 地域別1人工単価の相場(2025年版)
- 作業別料金相場の早見表
地域別1人工単価の相場(2025年版)
電気工事の1人工単価は、都市部ほど高く、地方ほど安い傾向があります。以下は、国土交通省が公表している「公共工事設計労務単価(電工)」の2025年版(令和7年3月適用)です。
首都圏
| 都道府県 | 1人工単価(円/日) |
|---|---|
| 東京都 | 32,600 |
| 神奈川県 | 29,800 |
| 千葉県 | 29,700 |
| 埼玉県 | 29,300 |
首都圏は人件費が高く、1人工単価も全国トップクラスです。特に東京都は全国で最も高い水準となっています。
関西圏
| 都道府県 | 1人工単価(円/日) |
|---|---|
| 大阪府 | 26,600 |
| 京都府 | 25,500 |
| 兵庫県 | 25,100 |
関西圏も都市部のため比較的高めですが、首都圏よりは落ち着いた水準です。大阪は商業施設が多く、キュービクルや非常用発電機などの大型電気設備工事の需要も高い地域です。
中部圏・その他主要都市
| 都道府県 | 1人工単価(円/日) |
|---|---|
| 愛知県 | 26,400 |
| 静岡県 | 27,800 |
| 福岡県 | 26,500 |
| 広島県 | 24,700 |
| 北海道 | 29,600 |
| 沖縄県 | 21,600 |
全国平均:26,270円(公共工事設計労務単価・電工)
地方は首都圏に比べて1人工単価が低めですが、交通費などの運搬費が高くなる場合もあります。
※この単価は「所定内労働時間8時間」の基準です。時間外割増や諸経費は含まれていないため、実際の見積ではこれらが別途加算されます。
地域別の相場について、さらに詳しくは「キュービクルの工事費用はいくら?種類や設置時の注意点を解説」でも解説しています。
作業別料金相場の早見表
一般的な電気工事の作業別料金相場を表にまとめました。これらは、材料費・労務費・諸経費を含んだ「実際に請求される金額」の目安です。
| 作業内容 | 料金相場(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| コンセント増設 | 5,000~15,000円/箇所 | 配線距離で変動 |
| コンセント交換 | 3,000~8,000円/箇所 | 既設撤去含む |
| 屋外コンセント新設 | 10,000~20,000円/箇所 | 防水処理が必要 |
| 照明器具取付 | 3,000~10,000円/箇所 | 器具の重量で変動 |
| LED照明交換 | 2,000~8,000円/箇所 | 引掛けシーリングの場合 |
| シーリング照明取付 | 5,000~12,000円/箇所 | 高所作業で追加料金も |
| スイッチ交換 | 3,000~8,000円/箇所 | – |
| スイッチ増設 | 5,000~15,000円/箇所 | 配線工事が必要 |
| センサースイッチ取付 | 8,000~20,000円/箇所 | 機能が高度なほど高額 |
| ブレーカー交換 | 10,000~30,000円 | 容量で変動 |
| 分電盤交換 | 50,000~150,000円 | 大規模工事 |
| 200V配線工事 | 15,000~40,000円 | 専用回路工事 |
| エアコン専用回路工事 | 15,000~30,000円 | 配線距離で変動 |
| インターホン取付 | 10,000~25,000円 | 既設撤去含む |
| アンテナ工事 | 15,000~40,000円 | 高所作業が必要 |
| 換気扇取替 | 10,000~25,000円 | 機種で変動 |
| LAN配線工事 | 8,000~20,000円/箇所 | 配線距離で変動 |
※上記は一般的な住宅・小規模事業所での相場です。条件(夜間・休日、高所作業、既設撤去の有無など)によって変動します。
次のセクションでは、一般工事とは異なる「専門的な電気設備工事」の相場について詳しく解説します。
専門的な電気設備工事の単価相場と注意点
ここまで一般的な電気工事の相場を見てきましたが、商業施設やビル、工場などで必要となるキュービクル(高圧受電設備)や非常用発電機などの専門工事は、一般的な単価表では判断できません。
なぜなら、これらの専門工事は、容量・設置環境・既設設備の状況によって費用が大きく変動するためです。相場を知るだけでなく、専門業者の選定が重要になります。
「一般工事の相場はわかった。でも専門工事は全く違うのか?」と感じられた方も多いのではないでしょうか。ここでは、専門工事の相場と、見積を依頼する際の注意点を解説します。
- キュービクル工事の単価相場と費用変動要因
- 非常用発電機工事の単価相場と法令対応
- 専門工事を依頼する際の業者選定のポイント
キュービクル工事の単価相場と費用変動要因
キュービクル(高圧受電設備)は、電力会社から供給される高圧電力を受電し、施設内で使用できる低圧に変圧する設備です。
相場の目安
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| キュービクル新設 | 100万~500万円(容量による) |
| キュービクル交換 | 80万~400万円 |
| キュービクル保守点検 | 年間10万~30万円 |
例えば、民間の料金表では「容量250kVAのキュービクル交換で約350万円、消防届出・検査込みで約580万円」という実例があります。公共工事の内訳でも、受変電設備更新が300万円台~という同水準の金額が出ています。
費用が変動する主な要因
- 容量(kVA):設備の規模が大きいほど高額になります
- 設置環境(屋内/屋外):屋外設置は防水・防塵対策が必要
- 既設撤去の有無:PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有の確認が必要な場合も
- 配線工事の規模:既設設備との接続範囲で変動
- 停電条件:夜間・休日工事は割増料金、仮設電源が必要な場合も
法定点検の義務
キュービクルは、電気事業法により定期的な保守点検が義務付けられています。初期費用だけでなく、年間10万~30万円のランニングコストも考慮する必要があります。
見積を取る際は、これらの変動要因を明確にし、「何が含まれ、何が含まれていないか」を確認しましょう。
キュービクルの詳細については、「キュービクルの工事費用はいくら?種類や設置時の注意点を解説」でも解説していますので、あわせてご覧ください。
非常用発電機工事の単価相場と法令対応
非常用発電機は、停電時に消防設備や非常照明などに電力を供給する重要な設備です。
相場の目安
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 非常用発電機交換(新設) | 200万~1,000万円(出力による) |
| 非常用発電機負荷試験 | 15万~40万円/回 |
例えば、公共工事の内訳では、62.5kVAの低騒音・屋外・キュービクル形の非常用発電機が約1,115万円(1台)として計上されています。
費用が変動する主な要因
- 出力(kVA):必要な電力供給能力で大きく変動
- 燃料タイプ(ディーゼル/ガス):燃料の種類で価格が異なる
- 設置場所(屋内/屋外):屋外は防音・防水対策が必要
- 既設撤去と搬入:重量物のため、クレーン作業や搬入経路の確保が必要
法令対応が必須
非常用発電機は、以下の法令で点検・報告が義務付けられています。
- 消防法:消防用設備等の非常電源として、点検時の負荷運転等が求められます。一定の条件を満たす場合は周期を延長できる(例:6年)ため、施設の運用条件に応じて点検方法・周期を確認する必要があります。
- 電気事業法:出力10kW(または12.5kVA)以上の場合、主任技術者の選任や保安規程の作成が必要
耐用年数は15~20年とされており、定期的な試験と交換計画が必要です。
また、省エネ設備の導入や非常用発電機の更新には補助金制度を利用できる場合もあります。見積依頼時に業者に相談してみましょう。
非常用発電機の詳細は、「非常用発電機の負荷試験とは?6年周期の条件や法改正の内容も解説」や「非常用発電機交換」でも解説しています。
専門工事を依頼する際の業者選定のポイント
専門工事を依頼する際は、経験と専門知識を持つ業者を選びましょう。
キュービクルや非常用発電機は、設置後も長期的なメンテナンスが必要です。そのため、保守点検まで一貫して対応できる業者が適しています。
また、複数の設備メンテナンス(電気・清掃・消防点検など)を一括依頼できる総合業者なら、窓口を一本化でき、管理の手間とコストを削減できます。
例えば、株式会社ギアミクスでは、東京・名古屋・広島・福岡に拠点を構え、専門的な電気設備工事から建物のトータルメンテナンスまで対応しています。キュービクル保守点検・工事、非常用発電機負荷試験・交換はもちろん、ロープアクセスによる外壁調査・補修、カビ除去施工、清掃、消防点検など、複数の業者に依頼していた業務を一社で完結できます。
「専門工事は難しそう…どの業者に相談すれば良いかわからない」とお悩みの方は、複数の専門分野を持つ総合業者への相談も検討してみてください。
電気工事の見積書で確認すべき7つのポイント
見積書を受け取った際、どこをチェックすれば適正価格かを判断できるでしょうか?
「相場はわかった。でも自分で判断できるか不安…」と感じる方も多いはずです。
ここでは、素人でも見積の妥当性を判断できる7つのポイントを解説します。専門工事では、見積の透明性が業者選定の判断基準になります。
- 費用計算の基本式と内訳の確認方法
- 専門工事で特に注意すべき3つの落とし穴
費用計算の基本式と内訳の確認方法
まず、電気工事の費用計算の基本式を理解しましょう。
電気工事の総費用 = ①労務費 + ②材料費 + ③運搬費 + ④諸経費
- ①労務費:1人工単価 × 作業日数 × 人数
- ②材料費:配線・スイッチ・コンセント・機器など
- ③運搬費:交通費・駐車場代など
- ④諸経費:現場管理費・一般管理費など(工事規模・難易度・安全管理・夜間対応などで変動)
計算例:コンセント10箇所増設の場合(東京都)
①労務費:32,600円(1人工単価)× 0.5人工/箇所 × 10箇所 = 163,000円 ②材料費:コンセント・配線代 約30,000円 ③運搬費:交通費・駐車場代 約5,000円 ④諸経費:(①~③の合計)198,000円 × 15%(※) = 約30,000円 ───────────────────────────── 総額:約228,000円
※諸経費の率は、工事の規模や難易度、安全管理の条件などによって変動します。公共工事では積算基準により率・算定方法が定められるため、見積では内訳と算定根拠を確認しましょう。
この計算式を理解すれば、見積の妥当性を自分で検証できます。
見積書で確認すべき7つのチェックポイント
| No | チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|---|
| ① | 労務費・材料費・運搬費の明記 | それぞれが明確に分かれているか |
| ② | 「一式」の記載 | 曖昧な「一式」が多すぎないか |
| ③ | 工事内容の具体性 | 「何を、どこに、何個」が明記されているか |
| ④ | 有資格者の施工 | 電気工事士が施工するか明記されているか |
| ⑤ | 工期の妥当性 | 作業内容に対して適切な工期か |
| ⑥ | アフター保証 | 工事後の保証期間が明記されているか |
| ⑦ | 追加費用の条件 | どのような場合に追加料金が発生するか |
これらをチェックすることで、不当に高額な見積や、後から追加請求されるリスクを回避できます。
専門工事で特に注意すべき3つの落とし穴
専門工事(キュービクル・非常用発電機など)の見積では、さらに注意が必要です。以下の3つの「落とし穴」に注意しましょう。
落とし穴① 既設撤去費用が別途か込みか
古いキュービクルや発電機の撤去・処分費用が見積に含まれているか確認しましょう。特に、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む古い設備の場合、特別な処分手続きが必要で、高額になることがあります。
落とし穴② 法定点検の費用が含まれているか
キュービクルの保安点検や、非常用発電機の負荷試験など、法令で義務付けられている点検費用が見積に含まれているか確認しましょう。これらが別途請求になると、予算オーバーのリスクがあります。
落とし穴③ 緊急時の対応費用は別料金か
営業中の施設で夜間・休日に工事を行う場合や、停電時間に制約がある場合、割増料金が発生します。また、24時間対応の緊急メンテナンス契約が別料金になっている場合もあります。
専門工事では、初期費用だけでなく、ランニングコスト・メンテナンス費用も含めた「トータルコスト」で判断しましょう。
「自分だけで判断するのは難しそう…」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。専門工事の見積は、一般工事以上に専門知識が必要です。不安な場合は、複数社から見積を取り、説明が丁寧で質問に明確に答えてくれる業者を選ぶことをお勧めします。
信頼できる電気工事業者を選ぶ3つの基準
電気工事は単価だけで業者を選ぶと失敗します。
専門工事では、実績・専門性・対応力が選定基準になります。ここでは、「ここなら安心して任せられる」と判断できる3つの基準を紹介します。
- 専門工事の実績と技術力
- 全国対応と複合サービスの有無
- 見積の透明性とコミュニケーション力
基準1. 専門工事の実績と技術力
電気工事士の資格保有は大前提です。電気工事は国家資格(第一種・第二種電気工事士)が必要で、無資格者による工事は違法です。火災や感電事故のリスクもあるため、必ず有資格者が在籍し、施工する業者を選びましょう。
キュービクルや非常用発電機などの専門工事は、専門知識と経験が必要です。
業者選定のチェックポイント
- 施工実績(件数・業種・設備規模)をホームページで公開しているか
- 自社と同規模・同業種の施工実績があるか
- 専門工事に必要な資格・認定を保有しているか
施工実績を具体的に公開している業者は、技術力と信頼性があると言えます。見積依頼時に「同じような規模の工事実績はありますか?」と質問してみましょう。
基準2. 全国対応と複合サービスの有無
緊急時の対応や定期メンテナンスを考えると、対応エリアが広く、複数拠点を持つ業者が安心です。
全国対応やエリア内に複数拠点がある業者は、トラブル時にも迅速に対応してもらえます。複数の施設を管理している企業なら、同じ業者に一括依頼できます。
また、電気工事だけでなく、建物の他のメンテナンス(清掃・消防点検・外壁補修など)も一括依頼できる業者は、管理の手間とコストを削減できます。
複数の業者とやり取りする手間を省け、窓口を一本化できます。
例えば、株式会社ギアミクスは東京・名古屋・広島・福岡に拠点を構え、広域対応が可能です。電気工事に加え、ロープアクセスによる外壁調査・補修、カビ除去施工、清掃、消防点検など、建物のトータルメンテナンスに対応しています。
「複数の業者に依頼している業務を一社にまとめたい」とお考えの方は、総合メンテナンス業者への相談も検討してみてください。詳しくはギアミクス公式サイトをご覧ください。
基準3. 見積の透明性とコミュニケーション力
見積書が詳細で、質問に丁寧に答えてくれる業者は信頼できます。
避けるべき業者の特徴
- 「一式」ばかりの見積で、内訳を説明しない
- 専門用語で煙に巻くような説明をする
- 質問に対して明確に答えない、または回答を避ける
- 契約を急がせる
信頼できる業者の特徴
- 見積の各項目を丁寧に説明してくれる
- 質問に対して明確かつ誠実に答える
- 複数の選択肢を提示してくれる(グレード・工法など)
- デメリットやリスクも正直に伝えてくれる
複数社(2~3社)から見積を取り、比較検討しましょう。ただし、安さだけで選ぶのではなく、実績・対応力・見積の透明性を総合的に判断してください。
品質・サービス・アフターフォローに見合った価格で選ぶのが、結果的に満足度の高い工事につながります。
公的機関の電気工事単価表の入手方法
国土交通省や各都道府県が発行する公的単価表は、誰でも無料で閲覧・ダウンロードできます。
公共工事の積算に使われる標準的な単価が記載されており、民間工事の相場判断にも参考になります。自社の所在地や工事エリアの都道府県単価表を確認することで、より正確な相場を把握できます。
- 国土交通省の電気工事単価表
- 各都道府県の電気工事単価表
国土交通省の電気工事単価表
国土交通省(官庁営繕)は、「公共建築工事標準単価積算基準」や「電気設備工事積算基準」を公開しています。
入手方法
- 国土交通省のホームページにアクセス
- 「官庁営繕」のページから「公共建築工事標準単価積算基準」を検索
- 「第3編:電気設備工事」のPDFをダウンロード
参考URL
最新の労務単価・資材単価が掲載されており、公共工事だけでなく民間工事の相場判断にも活用できます。年度ごとに更新されるため、最新版を参照しましょう。
また、「公共事業労務費調査・公共工事設計労務単価」のページでは、都道府県別・職種別の労務単価を確認できます。
各都道府県の電気工事単価表
各都道府県も独自の単価表を公開しています。
公開している自治体の例
| 自治体 | 資料名 | URL |
|---|---|---|
| 東京都 | 東京都工事設計単価表 | 東京都財務局 |
| 神奈川県 | 電気・機械工事資材等単価表 | 神奈川県企業庁 |
| 札幌市 | 建築電気設備工事設計資材単価表 | 札幌市財政局 |
| 横浜市 | 公共工事設計労務単価表等 | 横浜市道路局 |
都道府県のホームページや建設局のページから入手できます。地域の相場を知りたい場合は、該当都道府県の単価表を参照するのが最も正確です。
地域差が大きいため、複数の都道府県で工事を行う場合は、各地の単価表を確認することをお勧めします。
よくある質問|電気工事の単価に関する疑問を解消
電気工事の単価に関してよく寄せられる質問を厳選して紹介します。見積依頼前の疑問を解消し、スムーズに工事を進めるための参考にしてください。
Q1. 単価は交渉で下げられますか?
A. ある程度の値引き交渉は可能ですが、極端な値下げを要求すると品質低下や手抜き工事のリスクがあります。
適正価格の範囲内(相場の±10%程度)での交渉が望ましいです。複数社から見積を取り、競争させることで、自然と適正価格に近づきます。
専門工事では、安さより実績・品質を優先すべきです。「安かったけど、すぐに故障して結局高くついた」というケースも少なくありません。
Q2. 夜間・休日の工事は割増料金がかかりますか?
A. 多くの業者では、夜間(18時以降)や休日(土日祝)の工事に割増料金が発生します。
通常の1.2~1.5倍程度が相場です。営業中の施設で工事を行う場合など、夜間・休日工事が必要な場合は、事前に割増料金を確認しておきましょう。
Q3. 電気工事に補助金は使えますか?
A. 省エネ設備の導入や、非常用発電機の更新には補助金制度を利用できる場合があります。
例えば、LED照明への切り替えや高効率空調の導入、非常用発電機の更新などが対象になることがあります。国や自治体の補助金情報を確認し、対象工事であれば積極的に活用しましょう。
業者に補助金申請のサポートを依頼できることもあるため、見積依頼時に「補助金は使えますか?」と相談すると良いでしょう。
Q4. 見積は複数社から取るべきですか?
A. はい、最低でも2~3社から見積を取ることを推奨します。
複数社から見積を取ることで、相場を把握でき、不当に高額な業者を避けられます。
ただし、安さだけで選ぶのではなく、実績・対応力・見積の透明性なども総合的に判断しましょう。
専門工事では、「安かろう悪かろう」のリスクがあるため、慎重に選定すべきです。見積の内容を比較し、「なぜこの業者は安いのか」「なぜこの業者は高いのか」を理解した上で判断しましょう。
まとめ|電気工事の適正価格を知り、専門業者に相談を
電気工事の単価は、地域や作業内容によって大きく異なりますが、本記事で紹介した相場情報を参考にすれば、見積の妥当性を判断できるようになります。
「一般的な電気工事」と「専門的な電気設備工事」は別物として考える必要があります。
コンセント増設や照明交換などの一般工事は、公的単価表や量販店の料金表である程度の相場を把握できます。しかし、キュービクルや非常用発電機などの専門工事は、単価表だけでは判断できず、実績・専門性を持つ業者選びが大切です。
本記事のポイントまとめ
- 電気工事の費用は「労務費+材料費+運搬費+諸経費」で構成される
- 1人工単価は地域で大きく異なる(東京32,600円~沖縄21,600円)
- 専門工事は容量・環境・法令対応で費用が大きく変動する
- 見積書は7つのポイントをチェックし、不透明な「一式」に注意
- 業者選びは単価だけでなく、実績・専門性・対応力を総合的に判断
株式会社ギアミクスでは、キュービクル保守点検・工事、非常用発電機負荷試験・交換など、専門的な電気設備工事に実績があります。東京・名古屋・広島・福岡に拠点を構え、全国対応が可能です。
電気工事だけでなく、ロープアクセスによる外壁調査・補修、カビ除去施工、清掃、消防点検など、建物のトータルメンテナンスにも対応できるため、複数業者への依頼の手間を省けます。
「見積の妥当性を判断したい」「信頼できる専門業者を探している」という方は、お気軽にご相談ください。適正価格での工事と、長期的なメンテナンスサポートをご提供します。
お問い合わせはこちら:https://gearmix.co.jp/contact/










