「部屋やオフィスに入った瞬間、どことなくカビ臭さを感じる」というのは、カビの危険信号かもしれません。
天井のジプトーンを、よく見てみましょう。
きっと、どこかにカビがあるはずです。
今回は、ジプトーンのカビ取り方法を解説します。
天井ジプトーンのカビが危険な理由も、あわせて参考になさってください。
目次
ジプトーンのカビは取り残すと危険、3つの理由とは?
ジプトーンとは、おもにオフィスに使用される天井材のこと。
詳しくは「天井材のジプトーンとは?アスベストのリスクやおしゃれにする方法も」に掲載していますが、天井のカビは危険度が高いのが特徴です。
天井ジプトーンのカビが、なぜ危険なのかを解説します。
天井ジプトーンのカビを放置してはいけない理由
危険な理由1.天井ジプトーンのカビは拡散が早い
天井ジプトーンのカビは、カビの原因となるカビ胞子を部屋全体にまき散らします。
床や家具はもちろんのこと、壁にもカビの胞子が付着。
白い壁も、早ければ2~3日でカビが発生するリスクがあります。
特に注意すべきなのは、天井ジプトーンの広範囲にカビがある場合や、複数個所にカビが発生している場合です。
そういった場合は、カビ取り作業の範囲をどこまで広げるかの見極めが、専門業者でなければ困難です。
天井ジプトーンのカビは、拡散が早いからこそ、早い段階で専門業者に相談するといいでしょう。
危険な理由2.天井ジプトーンのカビは漏水で被害が拡大しやすい
天井が濡れている場合、漏水している可能性が高く、天井裏はさらに広範囲が濡れていると予測されます。
そして、カビは湿度が高いほど繁殖しやすい、というのが特徴です。
つまり、天井が濡れている&カビが発生している場合は、天井裏の広範囲にカビが発生しているということ。
そういったケースでは、漏水箇所の確認と修繕のほか、天井ジプトーンの交換が必要になる場合もあります。
いずれにしても、専門知識がなければ対応は困難でしょう。
カビ取りと再発を繰り返す前に、専門業者に依頼してみましょう。
危険な理由3.天井ジプトーンのカビは健康被害リスクが高い
天井ジプトーンのカビは、上から下に向かってカビ菌が飛び散ります。
つまり、そういった環境下にいるのは、カビ菌のシャワーを浴びているのと同じではないでしょうか。
カビは、アレルギー・肺炎・水虫など、様々な病気の原因になる場合があるでしょう。
特に、水虫は直接触れなくても、靴下や足ふきマットを介して感染します。
ジプトーンにカビがある環境下で生活していない、家族の感染を防ぐためにも、カビ取りは早めに行いましょう。
ジプトーンのカビ取り方法とは?
ジプトーンの、カビ取り方法はおもに下記2種類です。
それぞれの方法を詳しく解説します。
1.塩素系漂白剤でジプトーンのカビ取りをする場合
まずは、塩素系漂白剤によるジプトーンのカビ取りに、必要な物品を紹介します。
塩素系漂白剤でのカビ取りに必要な物品
- 塩素系漂白剤
- 雑巾
- キッチンペーパー
- ペーパーモップ
- 脚立・踏み台
- ゴム手袋
- 保護メガネ
- マスク
- 床を保護するビニール(養生シート)
続いて、ジプトーンのカビ取り手順です。
塩素系漂白剤でのカビ取り手順
- 保護メガネ・ゴム手袋・マスクを装着する
- 床に置いてあるもの・床をビニールで保護する
- キッチンペーパーに漂白剤を染み込ませる
- 天井の目立たない場所でテストし、傷み・色褪せがないか確認
- 漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーを、カビに貼る
- 3~5分放置する
- 貼りつけたキッチンペーパーをはがす
- ペーパーモップに雑巾を取り付けて拭き上げる
塩素系漂白剤が、気づかぬうちに衣類に垂れるリスク回避のため、ディスポエプロンを着用するのがポイントです。
万が一、衣類に塩素系漂白剤が付着して脱色されると、元に戻りません。
塩素系漂白剤の垂れには、十分注意してジプトーンのカビ取りを行いましょう。
2.アルコールスプレーでジプトーンのカビ取りをする場合
アルコールスプレーで、ジプトーンのカビ取りをする場合の必要物品は以下の通りです。
アルコール除菌スプレーでのカビ取りに必要な物品
- アルコール除菌スプレー
- キッチンペーパー
- ペーパーモップ
- 脚立・踏み台
- ゴム手袋
- 保護メガネ
- マスク
続いて、アルコール除菌スプレーでジプトーンのカビを取る手順です。
塩素系漂白剤でのカビ取り手順
- 保護メガネ・ゴム手袋・マスクを装着する
- キッチンペーパーに、アルコール除菌スプレーを染み込ませる
- 2.をペーパーモップに取り付けて拭く
アルコール除菌スプレーは、カビ菌にどれだけ浸透させられるかがポイントです。
そのため、ゴシゴシとこするようにしては、アルコールの効果を発揮できません。
アルコール除菌スプレーでカビ取りするコツは、雑巾がしっとりするほどつけて、カビにしっかり押し当てること。
雑巾をカビに押し当てた状態で、微振動を加えるようにしてこすると効果的です。
ジプトーンのカビ取り、業者に依頼すべきかの判断基準とは?
「ジプトーンのカビ取りは、どのレベルから業者に依頼すべき?」とお悩みの方もいるでしょう。
「業者に依頼すべきかどうか」のための、3つの判断基準を解説します。
業者に依頼すべきカビの判断基準
判断基準1.ジプトーンの複数箇所にカビがあるか
ジプトーンの複数箇所にカビがある場合、市販のカビ取り剤で対処するのは困難です。
なぜなら市販のカビ取り剤は、およそ1㎡のカビ取りを想定して製造されており、複数箇所にまで広がったカビ取りには不向きなため。
カビ取り剤を何本も購入し、床やデスクを保護、そのあと何時間もかけてジプトーンのカビを取るのは現実的ではありません。
ジプトーンの、複数箇所にカビがある場合は業者に依頼するのが効率的です。
判断基準2.ジプトーンの奥までカビがあるか
ジプトーンの模様をよく見ると、立体的なのがお分かりいただけるでしょう。
ジプトーンの模様に入り込んだカビの除去は、市販のカビ取り剤では取り切れない可能性があります。
業者が使用する薬剤と比較して、市販のカビ取り剤は濃度が低いためです。
これは安全性を考慮しての対応ですが、ジプトーンの奥に入り込んだカビの除去には、何度もカビ取りを行う必要があるでしょう。
さらに、ジプトーンの模様部分は暗めの色合いで、カビの存在を確認するのが困難。
ジプトーンの奥に入り込んだカビは、経験豊富な専門業者に任せるのがおすすめです。
判断基準3.カビが再発しているか
カビの再発を繰り返す原因は、カビを完全に除去しきれていないこと。
カビには、黒カビ・赤カビ・白カビなどの種類があり、それぞれの特徴は様々です。
特徴が違えば、適切な対処法が異なるため、カビを除去しきれていなかったとしても不思議ではありません。
そして、カビについて学ぶ時間の確保は、なかなか難しいのではないでしょうか。
カビの再発とカビ除去の繰り返しにより、カビ取り剤によるダメージが蓄積され、ジプトーンが傷んでいるケースもあります。
カビの再発を繰り返している場合は、専門業者に依頼すると、きれいが持続します。
ジプトーンのカビ取りを業者に依頼する3つのメリットとは?
業者は、ジプトーンのカビをどのように除去するのでしょうか。
業者に依頼するメリットと一緒に解説します。
カビ取りを業者に依頼するメリット
メリット1.ジプトーンを傷めずにカビ取り可能
業者はジプトーンが傷まないよう、特殊洗浄剤を用いてカビを除去します。
よく使用されるのは、食品にも使用される成分を主とした特殊洗浄剤です。
ジプトーンに特殊洗浄剤を吹き付け、または噴霧して浸透させ、カビ菌を分解。
ブラシでこする作業が必要ないため、ジプトーンを傷めるリスクがほとんどありません。
メリット2.ジプトーンのカビ再発予防が可能
中には、防カビコーティングを施工可能な業者もいます。
カビは、外側を形成している細胞壁が破壊されると、周囲に「近づくな」と警告を発する特徴があります。
その特徴を活かしたコーティング剤を塗布すると、カビは天井のジプトーンに近付かず、長期間の防カビを可能に。
コーティング剤には、単剤と複合材があり、複合材のほうが長く効果を発揮するのが特徴です。
そのため、防カビコーティングを施工する際は、複合材を使用しているかどうかを確認するのがポイントです。
メリット3.床材を傷めずにジプトーンのカビ取りが可能
業者は、カビ取り施工前に、床や床にあるものを完全に養生シートで保護します。
自力で床を保護する場合、経験の少なさから、完璧にできないケースもあるでしょう。
しかし、業者は専門知識と豊富な経験を活かし、床を完璧に保護。
ジプトーンや床材に優しい、特殊洗浄剤を使用しても、そこに油断はありません。
「ジプトーンのみならず、きれいな床を維持したまま、カビを完全除去したい」
業者は、そういった希望に応えてくれます。
ジプトーンのカビ取り方法でお悩みの方へ
今回は、ジプトーンのカビ取りについて、下記3つのポイントをお伝えしました。
- ジプトーンのカビは完全に除去すべき
- ジプトーンのカビ取りは自力でも可能だが、限界がある
- ジプトーンのカビは、業者に依頼すれば完全除去が可能
健康被害のリスクや、きれいな見た目を維持するには、業者に依頼するのがベストな選択と言えるでしょう。
株式会社ギアミクスでは、スーパーマーケットを中心とした、豊富なカビ取りの実績がございます。
漏水調査に対応した外壁調査も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「カビだけでなく、カビの原因から根絶させたい」という希望に、最大限おこたえします。